私が病気で入院中に体験した事件をお話します。
当時、私が居たのは『無菌室』という部屋です。
6畳程の広さの個室で、
トイレや簡易シャワーが壁に取り付けられた、
『綺麗な牢屋』といった印象の所です。
(悪い例えですね。病院の方、ごめんなさい)
細菌の進入を防ぐ為、
医師や看護婦であっても殆ど入室する事が無く、
面会者との会話もインターホンで行うと言う孤独な場所でした。
患者は1日中一人で過ごさねばならず、
出来る事と言えばテレビを観たり、
本(ガス滅菌済み)や「逢魔が時物語」を読んだりするだけです。
部屋の東側の壁には大きな窓があり、
夜になると美しい都会の夜景が楽しめます。
続きを読む