同じバイトの子から聞いた話。

あるお盆の時期、
その子(Aちゃん)の家に派出所から電話がかかってきた。

『お祖母さんが迷子になって、
Aさんの家へ帰れないでいるので、
派出所まで迎えに来てほしい』

とのことだった。

Aちゃんはびっくりした。

お祖母さんは去年亡くなっていたからだ。

家族にその事をつげると、
皆びっくりしていた。

そして迎え火を焚いてなかったことに気付き、
慌てて迎え火を焚いた。

派出所に電話をすると、

『帰り道を思い出したようで、
一人で帰られましたよ』

との事だった。

それ以来、Aちゃんの家では、
お盆時期の迎え火送り火は必ずやるようになった。

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