命に関わる職場いじめに遭い、
同時に自分の人格全てを否定された私は、
自殺を決行しました。
遺書と遺言(保険証書の置き場や貯金の渡り手等)を財布に入れ、
セキュリティの甘い古いマンション(賠償金が安いかと思った)の
最上階の通路にいました。
酒と睡眠導入剤のおかげでラリって変なテンションで
「さぁ飛ぶぞ!」
と身体を乗り出した時、
ふと下を見たら…いました。
先客。
でもおかしいのです。
今の私と同じ髪形。同じ服。
今私が着ている服は、非売品なのです。
同じ服を着ている人などいるはずがありません。
「あの世」という新天地を求めて飛ぼうとする、
高揚した気持ちが一気に冷めました。
「先客?誰?ってか何かおかしい!」
と思いながら、下をよく見ました。
死体は有り得ない方向に足を曲げ、
背中から背骨を飛び出し、頭からは脳が出て…
とにかく「醜い」状態でした。
血生臭い匂いと、
何か焦げた様な匂いもしました。
下の匂いが届く筈もないのに。
「アレは数分後の私だ!」
と気付き、
「あんな姿になるならやめよ…」
と自宅に帰りました。
帰ったら母が
「お帰り。間に合ったね。」
と言いながら頭をなでてくれました。
最後。
母は何か知っている様子でしたが
何も語りませんでした。
その後、職場イジメは
急激に軽度化すると同時に私の仕事が認められ、
味方や友達も出来、円満退職しました。
今でも、私が飛び降りるより先に死体になっていた
「私」の正体はわかりません。
ですが、
「早まって自殺した私」
の姿を見たおかげで今も私は生きていられます。
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コメント
コメント一覧 (21)
悪化するか否かは本人の気の持ちようだけの時もある事を
いじめられている人にはわかってもらいたい。
非売品てコトはオーダーメイドのお洋服?洒落者♪(^O^)
また、お母さんは何を知っていたのでしょう。気になります。
私は飛び降りじゃなく服薬でやりましたが、
意識がなくなる位のタイミングで
たまたまかかってきた知人からの電話に出たらしく、
昏睡状態で発見されて病院に搬送、
胃洗浄に呼吸管理をされて
退院時には40万近くの請求書が来ました。
自殺だと保険適用されないとか、
この一件でいろいろ学びました。
そして帰って来た子供の表情を見て確信に変わり、優しく頭を撫でた。
自分で自分を痛めつける何て可哀想だよ
最後まで自分だけは、自分の味方でいてあげて
死ねなくて残念だな。
死ななくてよかったんだな。
認めてもらえてよかったんだな。
怖くなかったんだな。
いろいろと考えさせられるな
人のせいで 親からもらった自分の大切な命を 捨てるなんて 勿体ない
自殺する位なら (人に迷惑かけない程度に) 自由に生きればいいと思う… 例えば いじめる方は 被害者が死んでも 大して反省もせず のうのうと生きて行くし そんなクズの為に死ぬ事なんてない
そっちが気になって内容がピンと来ない。
終わり方もピンと来るようなラストじゃないし。
確かに気になるがそれカットしちゃったら今度は自殺しようと思った原因が気になっちゃうだろ!いい加減にしろ!!
自分の命と引き換えに何かと取引したのかな?
自殺に成功したのに自覚できてない霊ってこうなのかも。