高校時代の話。

夏の体育の授業でグラウンド走らされて、
(授業2時間続きの間の)休み時間中に友達と一緒へばってたら、
グラウンドから使われてないはずの教室に誰かがいたのが見えた。

ブレザータイプのうちの高校の制服とは明らかに違うセーラー服。

誰だあれ?と思って
友人二人(A、Bとします)に話を振ると、
二人も

「なにあの子、なんであんな所に一人で居るの?」

と不思議そうに言う。

なんだろーと暇なので話してたら、
友人Aがセーラー服の子を指さして話しはじめた。

すると友人Bが

「ちょっとよしなよ。こっち見てるじゃん!」

と慌てながらAを制止する。

友人A「はっ?見られないって、あの人後ろ向いてるし」

友人B「後ろ??さっきからずっとこっち見てるじゃん」

私「…最初から横向きのままじゃない?」

どうやら3人とも違う角度のセーラー服の子を見ていたらしい。

友人Aは後ろ姿、友人Bは真正面、
私は顔も体も横向いてる姿を見ていた。

でも服装と髪型と雰囲気から同一人物だとわかった、

てか向きに気付くまで話に食い違いがなかった。

教師に言うか迷ったけど
その後すぐにチャイムが鳴り、
また走らされることになり、
気付いたらセーラー服の子は消えていた。

なんだったのか未だにわからん。

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