昔あった恐怖体験

高校生の時夏休みに友人二人と俺の合計三人で
東京から千葉の九十九里へ海水浴に行った

三人それぞれ原付スクーターで行った帰り道
千葉を横切る街灯もほとんどない山道を
俺が最後尾で走っていた

ふと右のミラー(当時の原付は右ミラーしか付いてなかった)を見ると
人の横顔のような白いモヤモヤが映ってた

気のせいか見間違いかと思い
何度か見直してもずっとソレがいた

あまりの恐怖に追い抜こうにも全員が原付で
全開走行中のため追い付くことすら出来ず
クラクションを鳴らし続けてもパッシングしても気付いてもらえなかった

視界に入るのが怖いので
ミラーより顔を前に出しながら走り続けた

そこから2~3km走って休憩するまで
一度も後ろを確認しなかった

その後友人に最後尾を代わってもらってからは見えなかった

その時はかなり疲れたんで
幻覚だったと思い込む事で恐怖心から逃れる様にしてた

その後社会人になって数年たったある日

職場で先輩達が同じ話で盛り上がっていた

俺は最近この話を誰かにした記憶があったので
俺の体験談をネタにされてると思い

俺氏「それってこの前俺が話した体験談ですよね?」

と聞いたら
先輩達は顔を見合わせて戸惑いながら

先輩「ちげーよ!俺自身が体験した話だよ!」

と返され俺困惑

よくよく話してみると
その先輩も俺の時と同じ年の同じ時期に
同じ道の同じぐらいの場所で同じ時間帯に経験したらしい

もちろん見えたモノもそっくり

お互いが見えない様にしながら
描いたその時のミラーの絵もほぼ一致

どっちも白い霧の様な顔が左を向いてた

同じ様な条件で赤の他人が同じ体験してたのが
幻覚ではなかった証拠なのでは?と思った

ちなみに最近この話をした相手ってのは
会社とは無関係の友人で
この時から1~2ヶ月前の飲み会の時に話してたって事が後で判明

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