この話は、中学時代の友人から聞いた話です。

彼の親戚のお姉さんは、とても心霊体験が多いらしく
当時、彼も良く心霊写真を見せてもらったらしいです。
(なぜか笑える心霊写真が多かったと言っていた)

場所は言えませんが、地元で幽霊が出ると有名な踏切があります。

噂では、終電がその踏切を通る時に幽霊が現れるとか。。。

ある晩、彼女(親戚のお姉さん)は彼氏の運転で自宅に送ってもらう途中
件の踏切に差し掛かり、踏み切り待ちをしていたそうです。

待っている最中、ふと横を見ると
女の人が遮断機近くに立っているあたりは非常に暗く、
良くは見えなかったらしいのですが(街頭も少なく横が雑木林)
どうも、顔に手をあて泣いてるようだったそうです。

そこら辺の道はややこしく、駅近くなのにかかわらず暗い箇所が多いので
二人は「道に迷ったのでは?」と、思い

「駅近くまで乗せてあげれば?」

と彼女が言ったため彼氏が車の窓を開けて女の人に

「良かったらそこまで乗られますか?」

と声を掛けたそうです。

すでに遮断機は上がっていました。

すると女の人は、顔に手をあてたまま頷いたので
彼女が助手席から手を伸ばし後部座席のロックを外そうとした時、
車が急発進、ものすごい勢いで踏み切りを渡って行く

彼女は驚き、彼氏に向かって

「あんた何してんの!女の人乗せんと!!」

と言うと、彼氏はものすごい形相で、彼女に向かって

「あほか、良く見んかい!あの女、足無かったやんけ!!」

と、怒鳴り返しました。

彼女はビックリして、後ろを見ると線路の辺りを先ほどの女の人が
赤ん坊のようなモノを抱き、薄笑いを浮かべ、
空中を浮いていたそうです。

【意味怖】意味がわかると怖い話の最新記事