一軒家を借りて引っ越してきたばかりのことです。
古い物件で、
風呂場は外に通じるドアが付いた部屋を後で改築したものらしく、
タイルの壁にドアがそのまま残してありました。
内側から鍵をかけられるので
気にはとめませんでした。
引っ越してきて二日目、
やっとかたづけも終わり、
最初の日はシャワーで済ませたので、
深夜一時過ぎでしたが風呂につかりたいと思い、
風呂に入りました。
疲れてたのと冬の寒い日だったので、
つい湯槽のなかでうとうとしてしまったのです。
最初に気が付いたのは、
耳を澄まさないと聞き逃してしまうほどのかすかな音でした。
ドアを引っ掻くような音が聞こえてきました。
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
最初は猫かな?と思いましたが、
ずっと絶え間なくその音は続きました。
外になにかいる、でも猫じゃない、
と漠然と思いました。
その内に、
トントントントントントントントントントントントントントントン
と、ドアをノックするほどの音なり、
さらに
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
と、激しくドアを叩く音へと変化しました。
ドアはずっと叩き続けられました。
ドアの向こうの何かが
まるで開けて中に入れてくれと言わんばかりに。
その時には怖さのあまり動くこともできず、
ひたすら息をひそめてました。
どれくらい時間がたったでしょうか、
気がつくと音は止んでました。
その日は家中の電気を点け、
朝まで起きてました。
一週間後には引っ越ししました。
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コメント
コメント一覧 (8)
このくだりがようわからんのだ。
わからんくても良い気もするけど
「風呂場は外に通じるドアを改築したものらしく」
なら、おそらく部屋から外に出る扉の周りを壁を作って、ふろ場にした。
と思うんだけど、
「風呂場は外に通じるドアが付いた部屋を後で改築したもの」
なら、部屋をふろに改造したってことかしら。
と言うことは、ふろは、必ず外からしか入れないって事かしら。
ああ、書いてないだけで、別に廊下からも入れるって事かしら。
外にも出られる。というだけ?
ここで花さんの冥福を祈ります。
次の引っ越しには、トントントントン日野の2トンのトラックで荷物運びかのぉ。
ドンドンお金が無くなって、タマンネ〜(´-`)。
おそらく家の内側から繋がっている水場のようなところを風呂に改造したのではないでしょうか?
元々が水場とすれば、生ゴミなどを捨てるための外に出る扉があっても不自然ではありませんし。
帰ってきたら最初カリカリ、だんだんトントン、それでも開けなかったら
人間みたいにドンドンやるヤツだったよ。
あけてあげるまでやられるんだ。
賢いニャンコで、胸があたたかくなりましたฅ•ω•ฅ