趣味で時々釣りをしているんだ
それでその日も釣り道具と
途中で食べるつもりでおにぎりを持って近くの池にいった
ところが坊主でやる気を失って、
なんとなく上流を目指すことにした
整備されていない薮の中を
ひたすら川沿いに歩いて行くと違う池に出た
未開発ポイント発見!と意気込んで、
足場を固めるとさっそく釣りをすることにした
爆釣とまではいかないが、
大小あわせて4匹釣れた
まあ、小の方が多いんですが
それでそろそろ日も暮れてきたし、
帰ろうかとすると右足に違和感を感じた
なんだろうとみると、
紙みたいな真っ白な手が
池の中から伸ばされ自分の足を掴んでいた
とたんにパニックになって逃げようと足を引くと、
そのままずるずると池の中から
どこまでも「腕」だけが出てくる
肘とかもなく、
ただ一本の柔らかい棒のような腕がずるずると・・・
慌てて荷物を掴んで逃げようとしたが、
おいてけ堀の話を思い出して
魚の入ったバケツを池にひっくり返し、
ついでにおにぎりも池に放り投げて逃げた
一度も振り返らずに元々釣りをしていた池まで逃げた後、
恐る恐る足を見るがもう手は消えていた
その代わり、真黒な手痕が足首についていた
靴下も完備だったのに
なぜか皮膚に付いた手痕は一週間ほど残った
それ以来上流の池にも、
いつも近くに池にも行っていない
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コメント
コメント一覧 (13)
>肘とかもなく、ただ一本の柔らかい棒のような腕がずるずると
「ろくろ首」は有名ですが、「ろくろ腕」があったとは。
なんとなく想像はつくけど……☆
坊主は釣り用語?
真っ黒な手痕は痣だったのかナ。石油とか漆とかの汚れもあり得るかナ。
ま、漆だと手痕よか漆かぶれでひどいコトになりそーだケド(;´∀`)
きっと そんな意味あたりかなぁ〜とは思いつつ、何で坊主?とか思ってました☆
勉強になった!ありがとう!
ななっしーも由来は知らなかったので、気になって検索しちゃいまシタ。
二つ説があるようで、一つは坊主めくりで坊主が出ると手持ちの札が無くなることから収穫ゼロ、という意味で。
もう一つは(使い切って)エサが無いコトを髪の毛が無いお坊さんに例えたトカ。
ご参考になりマシたら(*´▽`*)
杉浦日向子の『百日紅』の中に出てくるよ。
名作漫画だからオススメ。