昔の話を思い出したので書きます。

小学生のころ、
私は週2回ほど学校帰りに公文式に通っていました。

公文がある日は、いつも一緒に帰るメンバーではなく、
同じく公文に通うYちゃんという子と一緒に帰っていました。

しかしYちゃんにはAちゃんという仲良しの子がいて、
週2回とはいえ仲良しのYちゃんを私にとられるのが気に食わないらしく、
3人で一緒に帰る日もYちゃんだけに話しかけたり、
あからさまに私をはぶったりしていました。

そんなある日、いつものように3人で帰っていると、
Yちゃんと私だけで話が盛り上がっていたのが嫌だったのか、
Aちゃんは「もう!」と怒って、
スタスタと前の方に歩いていってしまいました。

私がおろおろしていると、
横にいたYちゃんが突然、

「大丈夫、私たち○○先生のところ行っているから」

と言いました。

○○先生というのは聞き覚えがなく、
「ざざんか先生」とか「ざざん先生」のようなかんじだったと記憶があります。

「○○先生?なにそれ」

と私がいうと、

「見てて」

と言って、Yちゃんは両手を組んで

「○○先生、○○先生。力をお貸しください」

と、小さな声でつぶやきました。

すると、怒りながらすたすたと先の方を歩いていたAちゃんがくるっと振り返って、

「分かった。今日電話してね」

と言いました。

AちゃんにYちゃんの言葉は聞こえてないはずです。

Yちゃんは私のほうを見ると、

「ね?私たち繋がってるの。
今夜も○○先生のところ行くんだよ」

と得意げでした。

偶然といえば偶然ですが、
その○○先生というのがなんなのか不気味で、
今でも印象に残っています。

宗教かなんかかもしれないけど、
噂が広まりやすい田舎のわりにそういう話は聞きませんでした。

ちなみに場所は群馬です。

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