俺が体験した実話。

実話なので場所もはっきり言える。

昔付き合ってた彼女が東京の西荻窪に住んでいた。

カンパチより吉祥寺寄りの五日市通り沿いにあった
ドン・キホーテ(今は無い)の近くに住んでいた。

いつもママチャリに彼女を乗せて移動してたが、
ある日その五日市通り沿いにある駐車場
(ドン・キホーテやユニクロのある辺り)の前を通った時に
起こった出来事です。

西荻窪の駅から彼女をママチャリの後ろに乗せて帰ってた。

運動不足の俺は結構息があがり、
ハァハァ言いながらチャリをこいでいたら

「○すけて…」

と女性の声でどこかから聞こえた。

「たすけて」

と聞こえたようにも感じたが
通行人の声や車の音が混ざり合った空耳だろうと思い、
そのままチャリをこぎつづけた。

五日市通りまで来た頃には
完全に息もあがっていたので、
俺は彼女を下ろしてゆっくりと一人でチャリをこぎながら、
彼女はその後ろを歩いてついてきていた。

前後に並んで歩いていたので
特に会話もせずに黙々と歩いていたのだが、
彼女が後ろにピョンと乗って
バランスが崩れないように肩と腰に手をまわした。

体力も回復していたので、
そのままこいでいると

「たすけて」

耳元で思いっきりはっきり聞こえた。

ビックリして後ろの彼女も今の声が聞こえたかと確認しようと振り返ると
誰も後ろに乗っていない。

彼女は15mぐらい後方に立っている。

すぐにチャリをバックし、今の話を彼女にすると
離れた場所にいた彼女の耳元でも

「たすけて」

とはっきり聞こえてた。

回りには車も人も誰もいない。

声はその駐車場の前を通った時に聞こえました。

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