結構前に行き当たりばったりで旅行してた時期があって
山奥にある村とかの小さい旅館に泊まってたりしてたんだけど
その村にはてるてる坊主を吊るす風習みたいなのがあって
旅の思い出に丁度良いし土産話になるから
少し大きめのてるてる坊主を作ってみた

吊るす場所に指定はなくて
申告すれば山の方に吊るしてもいいらしいから
村から見える山の木の目立つ場所に吊るすことにした

結構険しい道でやっと着いたかと思ったらもう暗くなってた

近くのでかい木に吊るそうとして見上げたら
でかいてるてる坊主が吊るしてあって
先を越されたのが悔しくて俺の背と同じくらいのそれを叩くと
硬くてそいつの手が何かを指してるのに気付いた

振り向こうとしたら
足下の丸い石に躓いた尻もちをついた拍子に見上げたら
そいつ首が無かったんだよね

それっきり地方に行こうとは思わない

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