同じクラスの友達のAさん(仮)に起きた話です。

Aさんは夜更かしする方で、
朝起きても寝足りず
授業中にどうしても眠くなってしまい
気が付いたら授業が終わっていた、
なんて事も度々あったそうなのですが

英語の授業でALT(外国の先生)が来る時だけは
何が何でも絶対寝てはならないという
うちの学校の常識(というか一般常識だと思いますが)があり、

いつも授業中寝てる人もその時間だけは頑張って起きていたのですが
ある日のその授業で、Aさんはどうしても眠気に耐えられなくなり
シャーペンを持って粘りながらも
頬杖をついて少し寝てしまったそうなんです。

そして、寝ているうちに
肘がズレて頭の支えが崩れ

その衝撃で起きてAさんは

「しまった!」

と思いながらおそるおそる先生とALTの方を見たら、
案の定2人ともAさんの方を凝視していて

Aさんは

「やってしまった…後で叱られるな」

と思い軽く頭を下げて
黒板を写そうとしてノートを見たら、
ノートには自分のガタガタな字で

『ねたらしぬ』

と書いてあったそうです。

Aさんは少し笑い

「自分こんなに必死だったんだなあ」

とおかしくなって気持ちが和らぎ、
しばらくしたらまた眠くなって寝てしまったそうです。

それから先は私が見ていたのですが、
前にいたAさんが急に席からグラッと倒れたのです。

私や周りの生徒がAさんの元に駆け付けて見てみたら、
Aさんは完全に意識を失っていました。

急遽Aさんは病院へ運ばれましたが、
その日の夕方にやっと意識が戻ったそうです。

そして後にAさんからその時の話について聞くと

「嫌だ、怖い」

としか言いません。

私は

「何があったの」

としつこく問い詰めたら、
Aさんは震えながら

「その時の事だけ全く記憶にないの…
でも、後であの時のノートを見てみたら、
自分の字とは思えないくらい立派で丁寧な字で書いてあったの…

『ねたらころす』

って」

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