昔…と言っても一昨年の秋頃の話です。

あの時俺は夜ジョギングをしていた。

理由は体重が気になったから。

怠け癖があるのに性懲りもなくだ。

軽く汗をかいた後は風呂に入る、
それがお決まりだった。

その日の夜も、
いつもの道をジョギングしていた

ド田舎じゃないが、
大都市でもないから道幅は広くない

街灯もまばらにしかない、
そんなあぜ道を舗装したような道をジョギングしていた。

残り150mぐらいか?

家に着く直前の緩い一直線の上り坂

街灯はその道の始まりの所に一本しかないんだが、
近くに倉庫の照明があって所々明るく、
夜でも家の玄関まで見通せた。

その玄関まで一直線の緩い上り坂道になると、
いつもダッシュして着く

これも一種のお決まりみたいなもんだった。

その時も、その道に戻って来たので
いつものように走ったんだ…

途中まで走った所で、
俺は右肩が何かにぶつかった。

人に肩がちょっとぶつかった事ってあるだろ?

正にあの感じ。

俺は一、二歩よろけながらも
直ぐ後ろを振り向いた

人だったら謝らなきゃいけないし、
何よりマジでダッシュしてるから、
向こうは痛いどころじゃないと思ったんだ。

でも…そこに人なんて居なかったんだ。

いや、最初からいないのは解ってた…

だけど、ぶつかった感覚がリアルにあったんだ…

その後家に帰ったんだけど、
れは何だったんだろう?

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