私は昔から霊感が強い方でこういう体験には慣れているのですが、
それでも時折心底恐怖することがあります。
その中でもいちばん異色で、
未だにあれがなんだったのか分からない体験をひとつ。
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4年ほど前のことです。
当時私は大学生に自宅から通っており、
駅からの通学には自転車を使っていました。
通学路の道沿い、
駅から出てほんの2~3分程度の場所には、
駐車場があります。
一応政令指定都市のオフィス街ですので、
ビルとビルの間の小さな駐車場だと思ってください。
この駐車場の一角には、
何故か小さな朱色の祠のようなものが建てられています。
私は霊感が強いこともあり
この手のものには敏感なのですが、
それまで幾度となくその前を通っても、
特に何も感じるものはありませんでした。
私はサークルに所属していたこともあり、
帰宅はいつも外が暗くなってからになるのですが
その日は特別に遅く、
確か既に日付が変わっていたと思います。
私はいつものように自転車に乗って、
自宅へ帰る途中でした。
で、件の駐車場に差し掛かったときです。
ふと見ると、駐車場の砂利の上で
柔道の「亀」のような形で
うずくまっている男の人がいました。
最初は酔っ払いかなーと思い素通りしたのですが、
すぐにやはり本当に病気か何かだったら後味が悪いと思い
引き返すことにしました。
駐車場に引き返したとき
(とは言ってもほんの10メートル程度ですが)、
男の人は先ほど見たのと全く同じポーズでした。
よく見ると、体を前後に
小刻みにゆすっているのが分かります。
このとき初めて、
私は何か薄気味悪いものを感じました。
しかしそのときも、
これが霊的な何かであるなどという考えは
全くありませんでした。
男の人が寝ているのではないということが分かったので、
私は思い切って
「大丈夫ですか?」
と声をかけてみました。
すると男の人は
意外なほどしっかりとした動きで
顔を上げました。
その目は黒目勝ちでちゃんと焦点もあっていて、
何か安堵感のようなものを覚えた記憶があります。
しかしその口から出た言葉は、
「大丈夫ですから大丈夫ですから大丈夫ですから大丈夫ですから……」
何か必死に訴えているように、
大丈夫という言葉を吐く男の人。
そのときです。
ものすごい耳鳴りと圧迫感を感じて顔を上げると、
私たちはいつの間にやら
白い服を着た人たちに囲まれていました。
はっきり見たのは4~5人くらいですが、
実際はもっといたと思います。
その姿は強烈に印象に残っているのに
覚えていないというか、上
手く説明できないのですが
白いという以外は形容できません。
駐車場には砂利が敷き詰めてありますので、
囲まれるまで気付かないということは普通ありえません。
私はすぐに、
それが人間ではないということに気付きました。
白い人たちは何をするでもなく、
私たちと祠を囲むように立っていました。
ひとつ異常なのは、
白い人たちは圧倒的な存在感にもかかわらず、
私のことはほとんど無視して
ずっと男の人の方を注視しているんです。
何か分かりませんが、
その男の人にものすごい関心を
寄せているというのが分かりました。
それでもその圧迫感は尋常ではなく、
もし男の人ではなく私に彼らの関心が向けられていたら、
私も正気ではいられなかったと思います。
ここで気付いたのですが、
いつの間にやら男の人は沈黙していました。
白い人たちから彼の方に目を戻すと、彼は
○| ̄|_
のポーズで顔を伏せ、
じっとしていました。
そして「お」と「ご」の中間のような呻き声を
奇妙な抑揚をつけてあげはじめました。
「ぉぉおーお”ーお”ーーーー」
声は次第に大きくなったというか、
決して叫んでいるわけではないのに
すぐ耳元で声を出されているような
そんな感じになり、
先ほどからしている耳鳴りとあいまって
気分が悪くなりました。
この時点で寒気がぞくぞくとして、
私はほとんどパニック状態です。
しかしただひとつ、
何故か確実に分かっていたことがあります。
それは今は伏せて見えない男の人の目を、
絶対に見てはいけないということです。
今の彼の目は、
先ほど見た黒目勝ちの正気の人間の目ではなく、
何か全く別のものだということが直感で分かりました。
そして同時に、
もうすぐ男の人がその顔を私の方に向けるということが、
どうしようもない焦燥感と共に分かっていました。
しかしパニックだったからかどうかは分かりませんが、
私は彼から目を背けることができませんでした。
頭の中は、耳鳴りと呻き声がわんわん反響しています。
・・・
次の瞬間覚えているのは、
私は何故か自転車の急ブレーキをかけていました。
いつの間にか私は自転車に乗って、
全然別の場所にいました。
無我夢中で自転車で逃げたというわけではなく、
完全に記憶が途切れているんです。
みると、進路のほんの2メートルほど先には
川の淵が口をあけていました。
先ほどのブレーキの感触からして、
もしそのままブレーキをかけなければ、
全速力で川に落ちていたと思います。
場所は駐車場から通学路に沿って
だいぶ進んだところです。
すぐ横にはいつも私が
お参りしているお地蔵様のお堂がありました。
きっとそのお地蔵様が、
何かに取り憑かれた私を助けてくれたんだと思います。
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こんなかんじで、
未だにあれが何だったのかわけが分かりません。
自転車をこいでいる最中に居眠りしたとか、
麻薬中毒者に遭遇したとか、
そういうものではないということは断言できます。
ただ、あの白い人が何なのかだけはよく分かりません。
普通の霊とは少し違うものでした。
前述の通り私は
心霊体験を結構体験していたりするのですが、
こういうタイプに遭遇したのはあとにも先にも初めてです。
その後も何度かあの駐車場の横を通りますが、
あれ以来なにもありません。
(というかこの心霊体験中も、
祠自体には何の霊的なものも感じられませんでした)
ただ私がこの話を人にするとき、
よくあのとき感じた白い人の視線というか
気配のようなものを全身に感じることがあります。
というか今も背後にびしびし感じてます。
正直あれに見張られているかと思うと、
生きた心地がしません。
勘弁してください。
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コメント
コメント一覧 (42)
理屈っぽくて無駄に長い話だった
ただ、ボクから言わせて貰えば、この話しには綻びが沢山ある。
最初に一回書けば判ります
ゾクッとするの頂戴な!
心霊体験豊富さん。
駅からの通学には自転車を使っていた、とあるから、自宅からまず電車に乗り、大学の最寄り駅で降りて自転車に乗り換える、という事かと思います。さて、「私はいつものように自転車に乗って、自宅へ帰る途中でした」。これは? 自転車で自宅へ帰るように読めます。帰宅時間が遅くなって終電車を逃したので自転車で直接帰るとしても、「いつものように」という記述と符合しませんね。……わからない。
もう一つ。政令指定都市のオフィス街でビルとビルの間にある駐車場が砂利を敷いただけですか? ……まあ、絶対にないとは言い切れませんが、まず間違いなくアスファルト舗装がしてあるのではないでしょうか? この点ももっと詳しい説明があるべきかと思います。
仮面ライダーを見たことがありますか?
人間の遺伝子改造と
サイボーグ化による
軍隊と聞いてどう思う?
でも、そんなの関係ネェ!
ウルトラマンも全然
のに帝都物語のおぞましいシーンははっきり覚えてる
ヒーロー物なんかよりホラー物だ
そんなことに疑問抱いてどうすんの?
終電逃したとは書かれてない以上いつものように駅から自転車で帰ると思わないでどうすんの?
1から10まで話さないと理解出来ませんか?
1から10のうち説明要らないだろ的な事を省いちゃ駄目?
それだとコミュニケーション全然取れなくね?
いちいち全部話さないと理解してくれないんじゃ
あなたにわざわざ話そうとしないでしょ?
仕事じゃないのよ?これは
砂利で何故おかしい?
その土地の持ち主が砂利の駐車場にしちゃ悪いのか?
それと、へそ吉様。 駐車場アスファルトにするのと、砂利では凄く維持費が違うんですよ。
霊感強い人羨ましい
この投稿ですら長いとか言ってる人が居るのに 更に長くしろと言う人が居る
こんな適当な※ばかりじゃへそきちさんには理解出来ませんよね
本当 ごめんなさい
戦争の主要消耗品である兵士を、いちいちサイホーグに改造する手間と経費についてどう思う?
俺なら同じ経費を無人兵器の開発に投入する
洒落怖の洒落の部分が強く出た作品なのだろう。
と、思いたいが…よくわからん話しだった。
つまんねえから(; ̄ェ ̄)
それは創作だと前提にして読んでるからでしょ
現実に起きたことだと前提にして、へそきちさんが言う駐車場の説明て何て説明したら良いですかね?
どこの誰の土地かもしれない駐車場が砂利だっただけで
わざわざ地主に何故舗装しないんですか?
て聞きにいけと?
ただの間違いを指摘してはいかん
人間誰しも間違えることはある
生きて来た中で間違えが無かったと言う人が考えを間違えてるんだ
その点 動物には何も間違いは無い
本能のままに交尾して普通に出産
間違えなんて微塵も感じない生き様
人を食い殺すのは正解で間違いではない
人間全てが間違えてるんだ
サイボーグ化して
人間兵器となり
人民を支配する!www
将門の首塚
では?
洒落怖のコメント欄にへそ吉さんと言う方がおりますが、どんなコメントをされる方なんですか?
また、今回から名前を私立学生にします。
又、この前質問があったので書いておきますが、私の通う学校は頭の良い私立中学です。
間違いもあると思いますが、コメントをさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。
わかっていた
それもどうやら手遅れ
仕事でしかなくなっていた
この手のものには敏感なのですが、
>私はサークルに所属していたこともあり、
帰宅はいつも外が暗くなってからになるのですが
こういう話し方を繰り返しちゃう人ってちょっと統合失調症とかの傾向があるんだよ。霊感が強くて見えちゃうって言ってる人の半分は病気で幻覚や妄想が現実と区別できない人。この体験とかわりと典型的だよね。
いい加減なプロファイルは止めなさい
あなたこの投稿者みたいな人を何千何百人も見てきたのですか?
せいぜい何十人くらい見ただけで
そんなこと言うあなたはイカれてる
中途半端に精神分析なんかしとらんで適当に読み流せ
本物でも作り話でも
駐車場が砂利でも
何にしても、さして面白いっほどでもなかった
神は人の前に姿をあらわすことなどまずないし、いても人は正気でいられないから
お地蔵様に感謝だよ