これは私の友人のYが体験した話。

現在Yはとても幸せな家庭を築いている。

Yはとても物を大切に扱う性格だった。

それ故、自分で買った車は非常に大切に扱っていた。

週に3回は洗車をして、
車内の掃除も欠かさず毎日していた。

そして、車を買ってから18年が経ち、
当時買った車は相当ガタがきていた。

しかし、Yはそれでも
週3回の洗車と毎日の掃除は欠かさず行った。

その為か、Yの車は見た目はボロでも
現役でしっかりと動いていた。

ある日、Yが車に乗って休日のドライブをしていると、
突然聞いていたラジオの音が止まった。

Yは最初は18年間使ってきたラジオの寿命かと思いましたが、
ノイズなどの故障の前兆が全くなく、
突然音がぴたりと止まったので、
おかしいなと思い車を脇に止めてラジオを調べてみた。
(脇に止めたのは、運転しながら調べると
事故って車が傷つく恐れがあるからだそうだ。)

すると、電源はしっかり入っていって、
ちゃんとデジタル表示もうつっている。

音だけがなっていない。

と、その時ラジオのスピーカーから

「・・・あ・・・り・・が・・・・と・・・・う・・・」

と、声が聞こえてきたそうだ。

それも、とてもかすかな声で。

その直後、ラジオが鳴り出した。

普通に。何の異常もなく普通に鳴り出した。

Yは怖くなって、しばらく固まってしまった。

Yはこうゆうモノに対しては
とても怖がるタイプだったので、
ああゆうモノだとか、こうゆうモノだとか
考えないように努力した。

ただ単に、どこかのラジオ局の電波が混入しただけだと
自分を納得させた。

ラジオも直ったので、とりあえずドライブを再開。

しかし、このラジオからの声がしてから約1時間後、
彼の車は事故を起こした。

突然エンジンが停止し、ブレーキも間に合わなく
ハンドルも利かないままガードレールに激突した。

しかも、高速道路だったので車の破損はひどかった。

事故の原因はなにやら、
バッテリーのコードが焼けたのどうのだとか言っていた。

要するに、寿命だったらしい。

だが、彼は軽傷ですんだ。

なぜか彼の座っていた運転席の周りのフレームだけが、
周りに比べて変形が少なかったそうだ。

オチですが、彼が言うにはラジオから聞こえてきたのは、
彼の車からのお別れの声で、
大切にしてもらったお礼に事故のときに彼を守ってくれたとか。

その後、Yは自動車から自転車に乗り換えたそうです。

自転車ならラジオがないからとか言っていました。

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