アパートで独り暮らしをしていた時の事。

仕事から帰って来て晩飯を食べ、
風呂に入って布団に入り、眠りにつきました。

恐らく深夜0時頃だったと思います。

俺の部屋は二階です。

誰かが階段を登って来る音がします。

あれ、ウチの部屋に来たぞ、と思い、
居留守をしようと息を潜めていたところ
突然ドアを、

ドゴ―――ンッ
ドゴ―――ンッ

と思いっきりパンチかキックをしてきたのです。

な、なんだあっ!?

玄関に行き、だ、誰ですか?と尋ねると、

「オン………ビサン…エイソワカ」

と、何だかよくわからない、
聞いたこともない事を言ってきたんで、
俺もこちらから外にいる奴に向かって
ドアごしに思いっきりパンチをしたところ、

「ギャッギャッギャッ」

と笑い声がして、
走って階段を降りて行ったようでした。

俺も怖くなって布団に潜り、朝まで震えていました。

昼頃に目が覚め(休日だった)
一応、玄関のドアを見に行ったら、
藁人形が太い釘でドアに打ち込まれていました。

でも俺は今でも元気です。

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