先日関西の友人から聞いた話。

友人の彼は最近やむなく引越しをしたんですが、
それは前住んでいたマンションの住人トラブルが原因だったそうです。

それが実に嫌な話で。

半年ぐらい前に、
わりと大きめの賃貸マンションに越してきたんですね、
その彼は。

そこの異変に気付いたのは、
クレカの決済がきっかけだったそうです。

ある日買い物でカード決済しようとしたら
有効期限が切れてました。

そういえば、
引越ししてからカード会社に新しい住所を連絡してたので、
もう更新されたカードが届いててもいい頃なのにな、
書留を受け取りそびれたのかな、と思ったそうです。

それで、カード会社のヘルプデスクに電話したんですね。

生年月日やら住所やらで本人確認されたあと、
要件を伝えたんですよ。

そしたら電話の相手が

「新しいカードは1か月前に受け取られてます」

でも、記憶にない。

家にもどって郵便物を探しても、
見当たらない。

カード会社の記録ミスじゃないのか、
配達業者の偽じゃないのか。

なんだかんだ一月ぐらいモメたそうです。

それで、彼はふと気になったんですね。

引越ししてから、
家のインターホン一度も出てないなって。

インターホンがもし故障してたら、
書留だって受け取りようもないはずだしな、
と思ってオートロックの玄関まで出て行って、
自分の部屋番号にかけてみた。

ピンポーン。

そしたら……、
しらない男の声が応えた。

あれっと思いながら、
その彼が自分の名前を名乗ったら、
インターホンはガチャっと切れた。

部屋番号の押し間違いはない。

確かに押した。

カードの件と関係あるかわからないけど、
なんか怪しいし、怖いな、と思って
すぐに大家に電話したそうです。

カードが届いてないことやら、
これまでの経緯も含めて。

大家は

「変な話ですが、まあ一応調べます」

と答えた。

どうなることやら、
と思ってしばらく彼は待っていたそうです。

ところが、
1週間経っても音沙汰がなかった。

しびれを切らしてもう一度大家に電話したら

「そんな話いただいてましたっけ」

と、とぼけられたそうです。

そこで彼はかんかんに怒った。

たしかに電話しただろと。

それで、大家、
というかまあ、正確には大家と契約してるメンテ業者を呼び出して、
インターホンがおかしいか確かめさせたんですね。

ところが不思議なことに、
メンテ業者がインターホンを押したら、
ちゃんと自分の部屋につながったんです。

何かがおかしい。

納得いかない。

で、彼はこれまでのことを思い返して、
こう想像したんですね。

これはきっと、
インターホンになにか手違いがあって、
このマンションの別の部屋につながってしまっていたのではないか。

で、運の悪いことに、
そいつは悪知恵の働く奴で、
インターホンで自分に成りすまして、
玄関まで迎えにいったりすれば、
部屋番号が違ってるのも気づかれずに、
配達業者から書留やらなにやら受け取れたのではないか。

たんなる悪戯なのか、いやがらせなのか、
具体的に何か被害があったわけではないけれど、気分が悪い。

それに加えて、
きっと大家の奴はこの手違いが面倒沙汰になるとみて、
しれっとインターホンを直してしらを切ってるのではないか。

僕も話を聞くに、
それが一番もっともらしいと思いました。

何が嫌かと言って、
自分を騙った男が同じマンションに住んでるのに、
それが誰なのかもうわからないってことです。

【意味怖】意味がわかると怖い話の最新記事