この話は自分の会社さぼり癖が治った話です。

嫌でも治ってしまいました。

当時はしょっちゅう会社休んでましたよ、自分。

会社に出かけてそのまま行かず、
季節も夏初旬って事もあり海によく行ってました。

でも、あの日だけは町でプラプラして
昼頃家に帰りました。

自分の家のドア開けて、
すぐ感じましたよ。

体の芯が寒くなったんですよね。

蒸し暑い部屋の中なのに。

まず、普通にトイレ行きました。

それでトイレから出てきて不思議に思った。

ステンレスのヤカンが廊下に置いてあるんです。

愛用のヤカンなんですがね、
どうも変。

いつも台所に置いてあるはずなのに、
廊下にポツンと置いてある。

ヤカン取りに行きましたよ、
台所に置きなおす為に。

丁度ヤカンの目の前に立った時、
ヤカン凝視しちゃいました

「何だこりゃ!!?」

って。

軽く曲がったステンレスのヤカンの表面に
何か映りこんでいる。

自分よーく見ました。

タンスと天井の隙間に
中年の男が映りこんでいるんですね。

「うわーまずい、まずいよこれは、
包丁持ってるよ」

でも、関係ないですね、
はっきり言ってそんな事は。

包丁男なんか目じゃ無いですよ自分。

役者演じて家のドア開けて外に出て閉めましたよ。

外出て直ぐに家離れた所に行き、
警察に電話しましたよ。

「でも、腑に落ちない、納得いかない。何だあれは?」

って感じです。

長く感じましたよ、
警察が来てくれるの。

3人もの警官が来てくれました。

包丁持ちが効いたのでしょうね。

警察に鍵渡して、
部屋に入って行きましたが
男は居ませんでした

ステンレスのヤカンは、
そのまま置いてありました。

やっぱり泥棒でしたよ、
奥の部屋が物色されていました。

友人には話せませんね、
こんな馬鹿げた話。

都市伝説だろ?で
会話終了ですから、多分。

その男はですね、
自分が正確に顔を覚えている内に捕まりました。

友人と自分の家でテレビ見ていて、
嫌悪感が出てきました。

ニュースにその男の写真が出てる。

捕まったと言う表現は間違いですかね?
この場合は。

殺されていたんです、その男。

窃盗で捕まっていない。

友人は珍しく騒いでましたよ、
ニュース見て。

殺され方が簡単というのもあり、
それに珍しさもあったのかもしれませんね、
ニュースの内容が。

ニュースの内容はまとめるとこうなります。

・包丁で刺し殺されている。
・女の血の付いた指紋が男についている。

友人は自分が事件解決したかの様に騒いでました。

「これ!夫婦のもつれだぜ。絶対そう!!」

自分は気分悪いだけでした。

でも男性のリポーターは言いましたよ

「血が付いた子供の指紋も見つかっております」

って

「ん??」

友人の感想はこれでした。

自分は

「そっか」

です

あのヤカンですねぇ、
映ってましたよ中年の男が。

でも男の右脇に女と2歳ぐらいの男の子が映っていました。

対比が凄かったですね。

男は真剣な顔

女と男の子は歯をむき出して笑ってましたから。

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