10年前、夜の田舎の鄙びた駅で
バイト帰りの終電を待っていた。
ウォークマンの音量もmaxにうつむいて読書していた俺は、
薄暗い駅に差し込む電車のヘッドライトを合図に
本を閉じて立ち上がるのを習慣としていた。
ある日、いつになく眩しい光にオヤっと思ってると、
丸いモノが全速力で駅を通過して行った。
それが直径50cm台もある巨大な生首だと、しかも笑っていたと、
…なぜか俺には分かった。
初めて見た衝撃的な光景のはずなのに、
まるで既知のことのように受け止め、
俺につきまとわないよう無関心を装った自分が怖かった。
今から考えても不思議なくらい平静な自分がいた。
やがて電車が来た。
扉が開いたとき、ふと、その生首の血走った目が
俺をチラッと見ていたことを思い出した。
いや、そんな錯覚に襲われた。そして奴がこの電車と同じ方角に走って行ったことに気づいた。
なぜそう思ったのか今もって分からんのだが、
そのときの俺は、死んで何年も同じことしてんじゃねぇよ、などと思った。
読んでた数学の本に頭の大部分を使いながら、
初めて見た物の怪の正体を知っているようだった。
その日、乗ってた電車が人身事故を起こした。
今思い出すと、怖い。
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コメント
コメント一覧 (16)
過去形なのか過去進行形なのか決めてないから読みにくすぎ。
更に数学の教科書を読書?
その頭じゃ勉強意味無いね(笑)
だから幻覚みるんだよ(笑)
こういうリアル路線ではっきりオチのついてない話って、結局何を伝えたいのかわからず読後に何も残らないことがあるんだけど、この話は結構印象的だ。
怪奇現象に遭遇しても派手なリアクションしないで受け流しつつも係わりたくないという保身の気持ちも混じっていてそれがリアルな感じして良かった。
突っ込みどころ満載すぎるだろ(笑)
主人公かっこいい♪
数学を読書って言う?と思ってたら もう書かれてた
らしきとゆうのは、幻覚の可能性もあるので。
夜中に墓場のそばを、友人と二人でチャリで走っていた時の事、目と口の部分に窪みしかない顔の男を見たのだが、その瞬間には何の感情もわかなかった。
その後現場を通りすぎて二三分経ってから、
「ねえねえ?!さっき墓のそばで何か変なもの見なかった?」
「うん、いたね。あれ幽霊じゃね?」
その時点でも恐怖心は全くなかった。
意外と幽霊を見たその瞬間の反応とゆうものは、そんなものなのかもしれない。
いったいどうした?
捻くれたコメントしか送れない人生か。
過去形と過去進行形の話が出てますが、別におかしくないし、読みにくくもありません。批判してる人は教養の無さが露呈してるので、多くを語らないことをお勧めします。