青森に住んでいたときの話。

中学生の自分が、
青森市○○会館という場所に所用でいたときのこと。

用事も終わり、
帰ろうと思って施設内の時計で確認した時間は、
確か17時ちょいすぎ。

外の公衆電話で父親を呼び出し帰ろうとしたんだが、
まだ仕事があるからムリと断られ、
歩くかバスを使って帰ることに。

しょうがないので歩き出したが、
歩き出して少ししてから外の様子がおかしいことに気付いた。

まず、外が異様に暗い。

それでいて人の姿がない。

車すら走ってない。

店は全て閉まっていて、
コンビニすら閉まってる。

ガソリンスタンドも途中あったが、
やはり店員の姿がなく営業していない。

その暗い街中で街灯と信号機だけが光っていて、
道はオレンジに照らされてた。

この異常な光景に不安を覚えながらも、
一つ一つ自分の記憶と照らし合わせ、
歩くこと30分程。

バス停か、
帰り道に繋がる地下通路へ向かうため
目印にしていたマク○ナルドを探すも、
見つからない。

○ーソンの横がマク○ナルドなんだが、
○ーソンがあってマク○ナルドだけがない。

来た道を戻り、
また照らし合わせて歩くも、ない。

だがマック以外は同じ立地。

「記憶違いか?」

と思って、
その場所からバス停探すも、
バス停も見つからない。

最後の望みで地下通路を探してたら、
急に変な場所に出て、
見たことも無い通りに出た。

不安度は更に上がるも、
何とか帰らなければと黙々と歩く。

ふと見上げると

『この先十和田まで○キロ』

という看板。

「は?」

完全に道が違う!
と確信した自分は慌てて引き返すも、
またしても見たこと無い場所に出てしまった。

路地裏みたいな場所というのか。

そこでようやく人影を発見。

黒い人影がユラユラ揺れながら奥に1人。

「酔っ払いのおっさんか」

と思うも、一瞬で消えてしまい、
また次の瞬間違う場所にそれが現れた。

異常な空間で不安も絶頂、
半ばパニックだった自分は直感で
『逃げる』という選択肢をし、走り出した。

どう走ったか覚えてないが、
とにかく必死に。

そして気付くと○○会館前まで戻っていた。

ほんの数分で。

慌てて電話ボックスに走り、
また父親に電話。

仕事も終わったし今から迎えに行くと言われ、
とりあえず安心。

20分程して父親の車が到着。

車に乗り込んで、
今まであったことを父親に話しながら車の外を見てみると、
店はしまっていなかったし、人もいる、車も走ってる。

本当に呆気にとられた。

余談なんだけども、
自分の一家は拝み屋?の家系だとかで、
霊感家族なんだが、
この『誰もいない空間』には生きてた人間はいなかったものの、
透明な人間は多くいた。

信号機の上に座ってたり、
謎の行列をなしてたりだとか。

だからこそ異常さがハンパなかった。

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