最近父から聞いて恐怖したこと。

うちの一族は元々祈祷師の一族で、
今でも酷い風習が残っている。

それは、

「一族の当主が亡くなったとき、
最も若い人間が人身御供となる」

というもの。

少しでも一族の血が流れていれば対象に含まれる。

それが、最近まで私が対象であったのだ。

「一族の始と終を繋げることによって、
魂が一族の中で廻るようにするため」

らしい。

ちなみにカッコ内の言葉は
父に言われたとおりのまま。

昔は、当主が亡くなると
その遺体と一緒に折り重なるように、
大きな木箱に入れて切り刻み、骨を砕く。

それで血でいっぱいに満たされたら
蓋をして祠に奉じる。

ちなみに今は当然殺人は犯罪。

だから代わりに7日間、
遺骨とともに祠で過ごすことになっている。

それでも、
この儀式は成立してるらしい。

理由は様々だが、
この儀式の最中か数日後には皆亡くなっているから。

一族が祠にいる時に
なにか仕組んでいるのかもと言っていた。

その後の流れは同じようにしているとか。

一時期、
この儀式そのものを廃止するという話もでたが、
実行してから
まもなく一族の中で祟りが起き始めたらしい。

生まれてくる子どもが
流産や、障害をもって生まれてくる。

当主になった人が相次いで事故死。

ほかにもいろいろあったそうだが、
父は教えてくれなかった。

従妹が子どもを産んだため、
私が人身御供の対象から外れたため
父が教えてくれた事実。

対象から外れるまでは
教えることも禁止となっているので言えなかったそうだ。

もし、それまでに当主が無くなっていたらとおもうと
怖くて今でも震えが止まらない。

なにより、
生まれてきた赤ん坊が不憫で仕方がない。

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