小さかったときの話。
じいさまに連れられて町を歩いていたんだが、
小さい俺は何を思ったのだか、
家を出た朝からずっと
「(火が)付く、付かない」
と心の中でつぶやいていた。
それにはルールがあって、
建物から出たりするときは
「付かない」で終わること、
それであれば問題なくて何も起きない。
小さな子供が
商店街の黒いタイルを落とし穴に見立ててよけながら歩くような、
他愛もないゲームのようなものだった。
バスを降りるときも
昼ご飯を食べて店を降りるときも
「付かない」で終えていたんだが、
喫茶店で(何が理由であったか忘れてけど)
「付く」で店を出てしまったんだな。
ちょっと後悔したけどどうせ遊びだし、
家に帰って晩ご飯を食べた。
その後なんだ。
家族がニュースを見ていると
急に騒ぎ出した。
今日行った喫茶店が燃えているという。
しかもじいさまと店から出て
30分くらいしか経っていない。
「付く」で終わった店が燃えた。
自分が火をつけてしまったように感じて怖かった。
次の日も癖になってしまったようで
「付く付かない」ゲームを始めたけど
無理矢理辞めた。
それから行った店が燃えたことはない。
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コメント
コメント一覧 (14)
普通の火災・・・ですよね?・・・
&待ってましたとばかりに駆け付ける報道陣の素早さ・・・
・・・ア〜なんだかモヤモヤする〜(笑)
Aさん何ですか?何か質問?
グラウンド側の席だと、勉強に集中出来ないんですが!
あら?どうして?
今もそうなんですが、グラウンドの真ん中で犬同士が変な鳴き声出して器械体操みたいに変な動きをしています!?
窓側の人はカーテンを全部閉めて下さい。
みたいなコメつきそうな予感。
おとなしく縛につけぃ~!
ESPでキネシスもおかしいかw
まあなんにしてもさ、火が点く点かないゲームって意味がわからないんだけど。
100円ライターでも持って点く点かないならわかるけど。。。