当時会社の寮にいた俺は、
とんでもないヤバイ体験をした。

夜勤明けにそのまま不眠で
スポーツ(バレーボール)した俺は、
寮に帰ると疲労困憊で即爆睡した。

爆睡していたのに何故か、
いきなり目がさめた。

やけに頭は鮮明だった。

再び寝に入ろうと思った、
その時だった。

急に金縛りにあった。

あ~疲れてんだなと思ったが、
その最中耳鳴りが始まり
部屋中に破裂音が響き渡った。

そして、何故か「来る」と感じたその時、
「何か」が俺の背中に圧し掛かってきた。

丁度、左半身を下にしていたので、
右肩から、背中にかけて
確かに「何か」が体をゆすっている感覚があった。

恐怖に苛まれ、目をきつく閉じ、
軽いパニックになっていた時、
「何か」が耳元でささやいているのがわかった。

はじめは聞き取れなかった(聞きたくもないが)が、
だんだん鮮明に聞き取れてきた。

その時、「何か」が発していた言葉が
「苦しい」とか「助けて」のような
ベタベタなそれならまだ妄想と思うが、
それは違った。

いまだに耳に残って離れない。

「見えてんだろ・・?なぁ、なぁ?!」

恐怖に固まった。

しばらくしてから、心中で

「見えてねぇし、知らねぇよ!」

と叫んでからしばらくして金縛りは解けた。

時間を見ると爆睡に入ってから
たかだか40分しか経過していなかった。

後ろ髪が逆立つ悪寒、
背中のゾクゾク感と振るえ、
冷や汗がとまらず、
電気をつけっぱなしで布団の上に正座し、
お守りを握って朝を向かえた。

それ以降は特に何もおきなかったが、
同僚の話だと、その後別の部屋で
「何か」を見た奴が多々いたようだ。

引越ししてからは、
何も起こらないが、
あの寮には確実に「何か」が居たと思う。

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