大学の時だからもう3~4年前の話です。

盆に帰省して、友達の家の山の別荘に男連中5人で遊びに出かけた。

暑くて無風のジメッとした日だった。

夕方に現場に着いて、温泉に入りバーべキューしながらBEER飲んで、
イイ感じで時間は過ぎていった。

飲み物がワインに変わり、なぜかトランプがあったので
みんなで騒ぎながら大富豪をやってた。

そう大富豪になった人の命令は絶対に
服従しなければならないというローカルルール(俺達だけ)があるやつです。

何回目かの途中で大富豪になった奴が言いました。

「続きは、、後藤伍長の前でやる!」

ここは田代高原別荘地、、八甲田山、、あそこです。

酔っぱらってるみんなは
イイネ~イイネ~と言いながらもう行く気満々。

酒とトランプを持ってピクニック気分で歩いて行きました。

午前1時のことです。

上までの階段はなんとなくやだなーとは思ったが
みんな酔ってたので楽勝だった。

銅像の前に丸くなって、真ん中にライトを置いてまた大富豪。

霊感なんて良い奴はいなく、周りの空気なんて読めなかったんだね。

だんだん勝った奴の命令がエスカレートしてきて
みんなほぼパンツ一丁でトランプやってた。

これで最後だという時、銅像を正面に見て左側のけもの道に
30秒進んで帰ってこい!という命令。

しかも一番負けたやつ1人で、、
他のみんなは帰ってくるのを待ちながら帰りじたくをしてた、その時

「おわぁ------------------」

すかさずライトを向けたら叫び声と同じくそいつが走ってきた。

今まで見たことのない表情だ。

とたんにまじで周りの温度が下がった。

何だ?と思い暗闇の中を凝視すると、走っている後ろの木が
無風なのにものすごい勢いで揺れている。

4人とも固まって見ていると、
すぐ後ろを歩いている感じだけど
ピッタリつける様に複数の足だけが見えた。

青白い色の足達が何本も。

速効逃げた、、パンツ一丁で。

息切らして別荘に着いたみんなは、初めての体験だった。

どうすることもできずに帰ろうということになった、、が
帰れなかった、、

別荘の周りでは行進の様な、ザッザッザッザッという足音と
ときたま壁を外から叩く音が日が明けるまで続いた。

次の朝一に後藤伍長の所へ行ったら服とワインと煙草はあった。

ただトランプだけはいくら探してもなかった。

午前4時44分、今でも覚えてる。

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