私の体験談をお話させていただきます。

私が15歳のころです。

いつものように仲間と遊んでいました。

いつもの遊び場まで行くのに
必ず共同墓地を通らなければいけないのですが、
いつものように墓地の前を通ると、
緑色の丸い炎のようなものが見えました。

気味が悪くて急いでそこを通過しようとおもったので、
全速力で通過しているつもりだったのですが、
体が重くてなかなか前に進めません。

怖くなった私は
その場にうずくまり誰かが来るのを待っていました。

時刻はちょうど12時半。

だんだん体は重くなっていき
体が完全に動かなくなってしまいました。

あれからどれだけの時間が流れたでしょう。

友達が迎えに来てくれたらしくて
気がついたら自宅のベッドの上でした。

これが悪夢の始まりとなるなんて・・・。

しばらくしてから、
また私は仲間と遊びにいくことになりました。

嫌々ながらも、
いつもの墓地付近を通り過ぎました。

また緑色の炎が浮いていました。

当時携帯電話を持ってなかった私は
連絡を取ることも出来なかったので、
そこを通るしかなかったのです。

下を向きながら通過しましたが、
やはり怖いのもあって、
ついつい前を向いてしまいました。

すると、緑色の炎は消えていて、
私は見間違いかな?
と思いその場を通過していきました。

遊び終わって自宅に戻り
ベッドの上で寝ようとしているのですが、
なかなか寝付けません。

背筋はゾクゾクと寒気を感じ
横目ではあったのですが、
白い骨の塊のようなモヤが映っていたのです。

私は恐怖のあまり震えていました。

親も兄弟もいない。

たった一人でいなければいけなかったのです。

そういう日々を半年もの間続きました。

そのせいで、
体に疲労とストレスを溜め込んだまま、
日々を過ごしていました。

そんなある日、私が眠っていると、
夢の中に何もない真っ暗な場所から、
白い着物を着た女の人と小さな子供が
青白いモヤに囲まれながら私を見つめているのです。

しばらくすると女性のほうが私のほうに近づいてきて、
何かを言い残し、去っていったのです。

なぜか目が覚めた私は、
あたりを見回そうとしたのですが、
体が動きません。

必死に声を出そうともしているのですが、
声も出ないのです。

そして、何かに首を絞められるような感覚にあい、
1時間ほどでしょうか、動けなくなってました。

それから気を失ったのか、朝を迎えていました。

まさか、あれも夢なのかな?疲れているのかな?と思い、
気にせず日々を送っていました。

それからしばらくして、
毎晩同じ夢を見るようになりました。

いきなり車が突っ込んできて、
人がたくさんいる中で、
その車に引かれているのは私自身でした。

車に引かれて血まみれの私・・・

その車の下から、
人とは思えないような姿をした何かが
こちらのほうをすごい形相でにらみつけているのです。

周りの人はそれに気づくそぶりもなく、
それは私のほうに近づいて来るのです。

危ないと思った私は、
必死で走っているつもりなのですが、
全然前に進めないのです。

ですが、いつも途中で目が覚め、
怖い夢を見続けることになりました。

また同じ夢。

いつも見る夢なのに何かが違う。

起きても私はその夢を夢とは思わないほど
しっかりと記憶していました。

何かがおかしい。

そう、毎晩その夢の中の何かが
私に近づいているのです。

確実に。1歩づつ。

そんなある日、とうとう、
夢の中で私は追いつかれてしまい、
手首をしっかり捕まれました。

あまりの恐怖に目覚めてしまい、
手首を見ると紫色の痣が残っていました。

私は今までに感じたことのない恐怖に囲まれて、
夜を眠ることが出来なくなりました。

一週間くらい私は眠れぬ日々を送り
体の疲れはピークまできていました。

それでも眠れなかった私は、
部屋の電気、コンポ、テレビを付けっぱなしにしたまま
夜を過ごしました。

すると突然体が動かなくなり、
息も出来ないくらい強い金縛りにあい、
まぶたが勝手に落ちていくのです。

気がついたらまた同じ夢。

夢の中なのに夢とは思わないほど
現実的なものでした。

その夢の中の何かが
私を今まで以上の速さで追いかけてくるのです。

「もう追いつかれる!!!」

右肩をしっかり捕まれ振り替えると
夢の中のそいつが首を絞めてきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どこからか、私の名前を呼ぶ声が聞こえる。

私は目を覚まし前を見ると
私の姉が必死に私の名前を呼んでいるのです。

手首・右肩・首に痣が残っていました。

なぜか足首にも。

それから姉の知り合いの霊媒師さんにお払いをしていただき、
そういう悪夢を見ることがなくなりました。

あの墓地にはなにか強い霊がいるのか・・・。

姉や霊媒師さんは私には未だ何も教えてくれません。

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