オーストラリアに海外旅行に行ったときの話。

ケアンズの郊外の、
それこそ自然イッパイのところをレンタカーで走ってた。

『………あれ。ん?これ、ここ、来たことあるよな』

と思ったんです。

デジャブって言うヤツかなぁと思った。

『あぁ、そこを曲がって車で20分で海岸があって……』

と思って曲がって、

『……あぁ、そうそう。ここのね。この店……』

そういえば、
オーストラリアの交差点は独特のロータリー方式だけれど、
初めてなのにすんごくなじんでるわ。

で、

『あぁ、ここ、この家、あら、隣……変わってるわぁ』

って、昔懐かしいーって感じにさいなまれた。

降りてみて、うろついてみてたら、
家から白髪のおばあちゃんが出てきて、

「あっ!」

って二人とも声を上げた。

おばあちゃんは、レイミーさんっていって、
その名前も聞き覚えがある気がした。

家に上げてもらって、
そして飾ってある写真を見てびっくりした。

レイミーさんいわく、

「これは私のお母さんの若い頃」

といった。
見てみると、外人さんなんだけれど、
私そっくりの人が白黒写真に写っていた。

レイミーさんは二階に誘って、
昔、自分の母がつかっていたという、
ミシンのある部屋を見せてくれた。

私は、

『あ、そうだ……あなたに、あげようと思って忘れていた……』

と、ミシン台の横の引き出しを開けて、
フタの裏の封筒を取り出した。

中には、古ぼけた小切手が一枚。

私は、ほんとうに、ここにいたんだな……って実感できた。

今も、たびたびレイミーさんとは文通をしています。

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