大学生の時に、
高校時代の同級生が交通事故で亡くなった。

当時はLINEなんてもんはないので、
ガラケーのメールBOXに高校の時の友人から転送メールが入ってきてた。

メールを確認したのはバイトを終わった後だったから、
深夜の0時過ぎだったと思う。

内容は

「Iさんが交通事故で亡くなった」
「最後に会いに来てあげてください」

というもの。

通夜の時間などが書いてあった。

Iさんは活発で友人も多かったし、
恐らくその友人たちがメールを作って回したんだと思う。

私は学生時代、
今でいう陰キャグループに属していたので、
活発で明るいIさんとはあまり話もしなかった。

同じクラスになったこともあったけど
文化祭や体育祭などのイベントの時に少し事務的な話をするだけだった。

通夜の日程は、翌日の日付になってた。

深夜0時を回っているので今日のことになる。

私の地元は四国の田舎。

私は進学して東海地方にある大学に進学してた。

今から用意をして向かったとこで、
通夜の時間には間に合わない。

友人に

「行けそうにない」

とメールすると、友人も

「私も県外にいるし行けないかも…。
でも、ショックだよね…。
黙祷ぐらいはしよう…」

と返ってきた。

確かにIさんはほとんど話したことのない人だったけど、
ショックだった。

何よりあんなに友人が多くて
生き生きしていたIさんが亡くなったという事実に実感がわかなかった。

その日は黙祷をして寝ることにした。

すると、夢を見た。

海外にウユニ塩湖という有名な観光スポットがあるけど、
あれに近い。

空はなく真っ白で、
地面は透明になっていて綺麗なところだった。

そこに手すりのない螺旋階段があって、
その階段の前に誰かがいた。

それ以外は何もない場所で、
私はその誰かを横からずっと見ていた。

その誰かは知らない男性で、
私が通っていた高校の制服を着た女性がおぶさっていた。

おぶさっていたのはIさんだった。

何故かびしょびしょに濡れてて、
水が滴ってる。

階段を上がるわけでもなく、
何もしない2人をじっと見ていた。

すると急に、
Iさんがクルッと私の方を向いてバチッと目が合った。

その瞬間、
私は目を覚ましたのだけど…
体が動かない。

金縛りだった。

手足が動かないし、
目を開けることもできない。

「金縛りになった時は体の一部を無理矢理にでも動かすこと」
と聞いていたので、
何とか指を動かそうとした。

でも無理だった。

ドスン、と
何か重いものが高いところから部屋の中央へ落ちるような音がした。

半ばパニックになっていたのだけど、
それ以降は何も起きずフッと金縛りが解けた。

すぐに部屋の電気をつけた。

それからしばらくは
電気をつけっぱなしで寝る日が続いた。

もしかしてIさんが別れを言いに来たのかな…?
なんて思ってた。

その夢の話を同じ大学に通っている子にすると、

「お別れを言いに来たんだと思う」

と、私と同じ意見だった。

ただ、

「でもそのIさんがおぶさってた男の人って、
誰だったの?」

と言われた。

男の人の顔も横から見えたのだけど、
私が知らない人だった。

スーツを着ていたことだけは覚えてる。

その時はその疑問を深く考えなかった。

その後、
長期休暇で地元に帰ってメールをくれた友人と話していた時、
Iさんの話がでた。

そこで、
Iさんがどういう状況で亡くなったのかを知った。

土手を走っていた時、
対向車が中央線をはみ出して来たのを避けようとして土手から転落、
そのまま川へ車ごと突っ込んでしまったらしい。

通報したのは対向車の人で、
市内で働く男性らしかった。

あのIさんがおぶさってた男性ってまさか…と思ったけど、
それを確かめる方法はない…。

オチもなにもないし
ただの夢じゃんと言われればそれまでだけど、
個人的に今まで生きてきて一番不思議な体験でした。

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