専門学生時代の友達の話。

正確には友達の友達。

A子とします。

この人、
変わった癖があります。

ファミレスなんかで
お冷を取りに行ったりするでしょ?

そのとき1つ多く取ってくるという癖。

最初の頃はちょっと天然なのかな?
と思ってたんだけど、
聞いてみると
ちゃんと理由がありました。

A子が小学生の頃、
よく仲良し4人組で遊んでたそうです。

でも、その中の一人が
亡くなってしまったそうです。

残された3人は
子どもにありがちな奇妙な友情を発揮して、
亡くなってしまった子がそこに居るもの、
として振る舞うようにしてたんですって。

遠足で昼食のときも
4人で囲んでるような形で座ったりとか。

中学になってから
3人は少し疎遠になってしまったけれど、
たまに会うことがあれば
同じようにしてたそうです。

高校で完全に別々になってからも、
A子は続けていたというわけなのです。

友達の友達ながら、
目の前でやられるとマジで怖いものでして、
お節介と思いつつも
やめたほうがいいよ、
とアドバイスしました。

本人もそうだよねぇ、
おかしいよねぇ、
と言っていたので、
納得したと思い、
その話はおしまいになりました。

それから半年後、
文化祭か何かの打ち上げで
一緒になる機会がありました。

彼女、
まだ同じ事続けてました。

お酒を二つ頼み、
片方はそのまま置いておく。

氷が溶けたり、
温まったりすると新しいのを頼む、
といった感じ。

もちろんスペースも確保。

この時点でかなり引いてたのですが、
知らない仲でもないし、

『やめられなかったんだね~』

と、軽い感じで話しかけてみました。

そしたらいきなり
わあああああって大号泣。

お酒の力もあったんだと思いますけど。

打ち上げが変な感じになっちゃったし、
私は心が痛むしで散々な目にあいました。

祟りとかそんな出来事があったわけじゃないけれど、
これからの人生も
A子は誰かと一緒に生きていくのかと思うと、
ゾッとした出来事でした。

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