前回のお話:【洒落怖】降霊会

女子高に在籍時には、
色々な怪奇現象にみまわれたんですが、
その中でも私的に一番怖かった話を…

或る冬の日、
隣のクラスと合同で音楽の授業を、
授業を受けてました。

クラッシック音楽を聴き、
その後感想文を書くと云う退屈極まりない時間。

ふと横を見ると、
何席か離れたトコロに
見慣れないコが…

『隣のクラスのコも大体把握してた筈だったんだけどな~』

その時は、その位にしか思ってませんでした。

退屈な授業が終わり、
もう一度、その席を見ると、
そのコの姿は既に無く、
私はもの凄い見落としをしていた事に気付いたんです。

『あのコ……夏服だった……』

暫く、寒気が抜けませんでした。

しかし、これは恐怖の始まりでしかなかったんです。

その日の晩、私は、
自室の雨戸を叩く大きな音で目が覚めました。

ガンガンガンガンガンガンガン!!!!!!

私の家は、当時平屋で決して広いとは言えないモノでした。

しかし、誰一人起きて来ないのです。

その音はどんどん大きくなっていくと云うのに……

そして雨戸を叩く音が止んだ、その時…

ヌゥ~と雨戸も窓も通り抜け、
巨大な顔が現れたのです。

そう、大会議室で見た、あのコ……

しかし、ポッカリと穴が開いた様に、
顔の部分だけ真っ黒で何も見えないのです。

そういえば、私は彼女の顔を見た覚えが無かった!!

声を出そうにも、恐怖の余り何も発する事が出来ない!

巨大な顔との睨めっこは、朝方迄続きました。

朝になると、巨大な顔は消えました。

私は、家族に何であんなに大きな音がしたのに、
誰も来てくれなかったの!と訴えました…が、
家族は誰もそんな音は聞いていないと云うのです。

私は一睡もしないまま、学校へ行きました。

勿論、憑き物落としの親友(Aちゃんとします)に
助けを求める為でした。

Aちゃんは、まず部屋の四隅に盛塩をして、
御神酒をあげて。
とアドバイスをしてくれました。

部屋が汚れるから、半紙でもティッシュでも良いから、
それで塩を包んで輪ゴムで止めれば大丈夫だからと。

お札を書くのに、何日か掛かるから、
その間、そうしていれば、
部屋に入ってこれないからと。

Aちゃんは学校が終わると、
すぐに家に帰って御堂にこもり、
3日程で木製の札を仕上げてくれました。

「しばらくの間、肌身離さずにしていれば、他の場所に移るから…」

彼女が言った通り、それからは、
そういう出来事は無くなりましたが、
今思い出してもゾッとする出来事でした。

あの彼女は私に何をして欲しかったんでしょう。

未だに謎です。

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