子供の頃に
いとこのお婆さんの家に泊まりに行った日の出来事

当時見たオカルト関係の本に、
手の指紋の形がぐにゃっとしてなくて
円か楕円になってる数だけ霊感が強い。

みたいなのが書いてあって
子供の頃の俺は
自分がみごとに霊感8だったことに恐怖して泣きまくってた。

夜になるまでさんざんそのことで泣いて、
泣きつかれた俺は一人で二階の部屋で寝てしまった。

目が覚めるとまだ完全に深夜、
部屋は薄暗い明かりのみで
誰もいない一階からはまだ飲みながら
親達が話している気配が感じ取れた。

その声に安心して、
自分も一階に行こうと起きあがった時に、
話し声とは別の音が自分のいる部屋から聞こえてくることに気づいた。

戸が小さく開いている押入から、
何か引きずっている音が聞こえている。

その音と同時に戸が少しずつ
ズッ・・・ズッ・・・と開いてきている。

逃げたかったけど、
廊下に出る扉とその押入は10cmもない場所にあり、
恐怖でとても逃げるなんてできなかった。

やがて暗い部屋の中で
その扉は完全に開いた押入の下には
衣服などが収納してあるタンスがあり、
上には布団をしまっている場所があるのだが、
今その布団は自分が使っていたので何もない。

そこに今あるのは上半身だけの姿で
頭を天井にこすりながら移動している大きな老婆の姿だった。

扉にぶつかるようにすごい勢いで逃げて一階の家族の元へ行き、
泣きながら話した。

家族が見に行ってくれてそんなのいないよ、と笑われたが
もうあの部屋にいくのすら嫌だったので、
その日は一階の部屋で姉と一緒に寝ることになった。

その深夜にまた一人目が覚めた俺は、
一階の押入でも同じ老婆を見た。

押入の天井から突き抜けてゆっくり動いている老婆の下半身を。

4~5mある婆さんとかいねぇよ・・・

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