10年以上前の話なんだが、
うちの家は中古物件で古いせいかよく家鳴りがしていた。
家鳴りを知らずラップ音という言葉を知った時は、
これはラップ音かも?!と怖がり、
母に家鳴りの仕組みについて科学的な説明をされた。
夏休みに母と1階の居間で一緒にホラー映画を見ていた時、
部屋の後ろで家鳴りがし始めた。
しかし、いつもと違ってパキっという音が
数回で終わらずに続く。
気になって後ろを見るが、
霊感ないんで見えるのはいつもの部屋。
「なんか家鳴りひどいね」
と母に言うと、
映画に夢中で「ふーん」と適当に返事された。
映画が静かなシーンになると、
家鳴りのパキ、パキっという音のが大きく聞こえる。
10分以上はパキパキという家鳴りが続き、
2階落ちてきたりしないよな…と心配になってきた。
突然、母が後ろを振り向き、
誰もいない空間に向かって
「うるさい!静かにしろ!」
と憤怒の形相で一喝。
家鳴りは止まった。
突然の怒声に、
私の心臓も止まるかと思ったほどビビった。
「なんで急に怒鳴るのよ」
とキレぎみに聞くと、
「だって、うるさいんだもん」
と母は普通に答え、
「集中して見れなかった」
と言いながらビデオを巻き戻して、
映画鑑賞再開。
この日から毎日のようにあった家鳴りが激減しました。
あれは妖怪の方の家鳴りだったのかなと考えたりする。
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頼もしいお母さん