俺の母ちゃんが言うには、
俺は小さいころ
所謂霊感少年だったらしい。
旅行先なんかで、
あらぬ方向を見つめ、
兵隊さんがいるよだの、
黒い人がいるよ、
と言い何もない場所に語りかけたり、
何かを追って勝手に走り出したり、
手に負えない子だったとか。
なかでも、
死の予言には辟易したらしく、
あの人はもういなくなるよ、
とかあの人はすぐ死ぬよ、
と知人や通りがかりの人問わず、突然発言し、
解っているだけで、
親しい人三人の死を的中させたらしい。
そんな俺の発言に若干病んでいた母ちゃんは、
そんなに云うなら私の寿命も当ててみい!
と俺に言ったとか。
俺はしばらく考え込み、
●年●月●日●時に死ぬよ、
と淡々と告げたらしい。
母ちゃんは、
まさかそんなに具体的な日時が上がるとは思ってもおらず、
ショックを受けたとか。
だが、俺が小学校に上がるころから
徐々にそのような怪しい発言はなくなっていったらしい。
今の俺はそんな話はいっさい覚えていない。
高校時代に初めてその話を聞かされた。
母ちゃんに関する件の日時はまだ訪れていないが、
俺はその日が近づいているのか、
と思い出すたびに鳥肌がたつ。
母ちゃんは、
あんたの不吉な予想は外れたことがない。
私はその日に死ぬと覚悟してるよ。
と公言しており、
すでに親類の葬儀屋にも具体的に話を通しているらしい。
俺はそんな話があるわけがない、
と思っているが、
実のところは本当に悩んでいる。
ガキのころの俺が語ったとかいう予言を
これまで母ちゃんがどういう気持ちで受け止めていたのか。
本当になるのかどうかわからんが、
それができるうちに親孝行はしておこうと本当に思うよ。
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コメント
コメント一覧 (12)
就学前の小さい子どもに[寿命]なんて言葉が理解出来るとは思えない。
つまり、このお話は・・・。
普通に分かりやすいようにそう書いたんじゃないの?
実際そうは言ってなくても同じ意味なら変わらんし
「今年の夏は特別、暑いからなぁ〜!」
「あの防波堤で釣りしているおじさんがいるだろ果たして何の魚を狙っているか当てようぜ!ハズレた方が今日の晩メシおごりな!」
「よし!そうだなぁ?あの竿を見る限りだとアジとかサバを狙ってると思うけどね?俺はアジかサバでいいわ!」
「俺はねぇ?あのおじさんの座っているクーラーボックスがけっこう大きいんでタイかチヌを狙っていると思うよ。」
「よし!じゃあ、あのおじさんに聞いてみるか?」
『あの〜すいませんが今、何を釣ってるんですか?』
『あっこれか!?釣りじゃなくて竿使ってスイカ冷やしてるんだよ。』
※有難うございます(^^)
そうかもしれませんね。
あと、投稿後に気付いたのですが、小さい子どもが、「もう(すぐ)」とか
「すぐ」とか言うなら分かるのですが、●年なんて年号言うのも、腑に落ちません(^.^)ゞ
それとも、当時は、かなりの神童だったのかなぁ?
そう考えると不気味でおもしろいかも(^_^)
予言については、ナニかに言われた事を復唱していた。
それ、アリかも‼︎
視えていたのも、そのナニかに教わっていただけ。
つまり、当時は、投稿者さん自身にナニかが憑いていた。
こう考えると全部丸っと納得だし、確かに、不気味さが増して面白いですね‼︎
典型的な霊能者の幼少期の話。
あのひとやこのひとも
幼少期そんなことを言っていたと聞いている
この人の場合は霊能力がそのうち消えてしまったようだけど、
ほとんどの人は能力が残っていても、
だんだん話してはいけないことだと理解し始めるので
言わなくるのが普通。
でも、これは、
ある意味親孝行になっていいのかなぁ。
本人もお母さん大切にするだろうし。
自分の死期が知っていた方がいいのかっていうのは
古今東西賛否両論だけど
まあ詐欺とかも似たような手口なんだけどね。友達とかにいつも1万とか2万くらいの金の羽振りがいいんだけど、時々10万貸してっていう人いない?大丈夫?