幽霊が見えると言う友人の話

彼が小学生の時、
初恋の女の子が交通事故死した。

女の子の通夜から帰った夜、
彼は部屋の窓を叩くノックの音で目が覚めた。

女の子が窓の外からノックしている。

彼がそれに気付くと

「開けて‥」

と女の子が言った。

彼は冷静に女の子が幽霊である事を悟った。

大好きだった女の子

彼は好きだと言う言葉を女の子に伝えようと
ベッドから起き上がった。

すると背後から

「開けちゃ駄目だよ」

と声がした

振り返ると怖い顔をした老婆が
ベッドの上に正座している。

体中の鳥肌が立ち、
彼は動けなくなり老婆から目が離せなくなった。

「お前に取って良いモノなら、
お前に許しを得ないでも家に入れるはずだよ。」

老婆はしわがれた声で言う。

背後から女の子の寂しそうな声が聞こえたそうだ

「さようなら」

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