渋谷にある居酒屋に女4人で行ったときのこと。

霊感の強い子と、
底抜けに明るくて全然霊感のない子が
2人でトイレに行った。

少しして小走りで二人が帰ってきて、
椅子に座るなり

『怖かったー!あれ絶対そうだよね!?』

と息を切らせながら言うので、

「どうしたの?」

と聞いてみたら、
トイレから出て洗面台で2人とも手を洗っていた時、
入り口のドアが開いて誰か入ってきたらしい。

でも、個室のドアが閉まる音がしないので、
あれ?と思って振り返ってみたら、
3つある個室はどれも空いていて、
人なんかいなかった。

『・・・いまドア開いたよね?』

『うん・・・誰か後ろ通ったもん。。。』

で、ダッシュで帰ってきたということだった。

んで、もう一人のビビリ屋の友達が
トイレに行くのについて来て欲しいと言うので
いいよー。とふたつ返事で一緒に行ってみた。

自分もビビリ屋の子も霊感ないし、
洗面台で

「まぁ特に何事もなかったねー。」

と言いながら店に戻ろうとドアに手をかけた瞬間、
ドアが向こう側にむかって勝手に開いた・・・

『うわぁーっっ!!』

と叫び声をあげたら、
開いたドアの向こうでも

『キャッ!』

と声がして、
店員のおねーさんがドアに手を掛けながら
驚いた顔で立っていた。

『なんだ、びっくりしたー!』

と、とりあえずホッとして席に戻った。

席について、
先にトイレにたった二人にいまの出来事を話して
笑い話になったのだが、
その後も霊感の強い子が、

『あー・・・。』

とか言って壁をジッと見たりするので、
なによ?と聞くと

『赤ちゃんの顔が壁に浮かんでるんだよね。』

と言い出す始末。

その後オーダーを取りに来たおねーさんが、
さっきトイレで会った方だったので、

『ここのお店って霊とかでます?』

と話したら、
ちょっと迷うような顔をしたあと、
少し小声で

『よく座敷席の方で女の人の声が聞こえるっていう話があるんです。』

と教えてくれた。

トイレであった出来事は
あながちただの勘違いではなさそうです。

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