ここは山奥の廃病院

まあ心霊スポットとか、
肝試しとかで必ず出てくるような場所。

そこに、これまた
いかにもバカッぽい金髪の三人組みが
肝試しに来ていた

A「夜だとやっぱ雰囲気あるなー」

B「だからいいんじゃん ヘッヘッヘ」

C「ま、いこうぜ」

懐中電灯を照らしながら奥に進む。

途中までは、ふざけて脅かしあうくらいの余裕で
三人とも進んでいった

大広間に出た

休憩所か待合室だろうか?

テーブルを中心にソファーが4個並んでいる

3人ともとりあえずそこで休憩することにした。

A「なーんだ、なんもねえじゃん」

B「ま、霊なんているわけねえしな」

C「酒のつまみでも買ってくるか?ハハ」

3分くらい経っただろうか、
Cがやたらと酒のつまみを買いにいこうと皆をせかす

AとBが変な顔をしてると、
Cは一人で帰り道にいこうとする

二人はなんでだよ?
って雰囲気で慌てて追いかけた。

するとCは言った

C「お前ら気づかねえのかよ!
後ろに女が立ってただろうが!」

瞬間AとBは振り向く。

すると異常に長い髪の毛の女がこちらを見ている

目の部分が空洞のような闇になっていてわからない

それを皮切りに三人は逃げ出した

「なんだよアレ?」

「知らねえよ!!」

後ろからはあの女がゆっくりとついてくる

階段を下りて両側が大きな窓になっている

長い廊下に出た

「ここを抜ければ出口だ!」

そこを走り抜けようとしたら、
ダン!と音がした

ふと見ると自分の横の窓に手形がついている

三人はもう無言になって全速力で駆け出した

それについてくるように廊下の両側の窓には

ダン ダンダンダンダンダン!

と無数の手形がついていく

なんとか出口を抜けて、
全員で病院に振り向いた時だった

ありとあらゆる窓から
青白い人がうめき声をあげながら手を出していた

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