訳の分からない体験談が一個だけあるから書く。

俺と俺の男友達二人&俺姉と姉の女友達二人で
夜の海岸に行った。

計6人だ。

ドライバーで酒の飲めない俺友一人除いて、
ビール飲んで「ウェーイ!!」、
花火やって「ウェーイ!!!」と盛り上がってたんだが、
初めから長居する気なかったので、
暫くしてみんなでいそいそと後片付けはじめた。

しかしだ、
ドライバー役が酔えない自分にストレス溜めてたのか、
単に注目されたいのか分からんが、

「眠気覚しの泳ぎだぜー」

と言いながら
パンツいっちょになり泳ぎはじめた。

遊泳禁止の場所で、挙句に夜なんで、
俺はすぐに止めに入ったのだが、
すぐに俺は

「うぉーーーッ!?」

と声を出すことになった。

だってやつの周りに
老若男女問わず人がいっぱいいるんだもん。

俺だけじゃないよ。

奴を除いてメンバー全員見えてたらしい。


だが不思議なのは、
いっぱいいる幽霊達が奴とは少し距離を取ってるんだ。

触ることができる距離には絶対に近づかない。

というか、
少しずつ距離を取りはじめてねぇ?という感じになってきた。

普通は海の底に引っ張り込むんじゃないのか?

結局、奴は体が冷えたので海から出て、
シーブリーズで体を拭いて、
俺らを家まで送ってくれた。

今でも「幽霊さえ避ける男」と奴を揶揄ってるけど、
俺姉曰く

「彼には凄いの憑いてるのかもねー」

だそうだ。

いい奴なんでそんなことないとは思ってるけど、
そんなに凄いのなら見たいもんだが、
見たら洒落にならないかもな。

【意味怖】意味がわかると怖い話の最新記事