高校の時、
部活の合宿で長野に行ったんだが
旅館とかに泊まるんじゃなくて
廃園になった幼稚園を掃除して
そこに泊まることになった。

無論手入れなんかされてないから
泊まる前に掃除をすることになった。

庭、教室?は想像していた通り
虫の寝床になっていたんだが、
職員室?的な場所だけ
南京鍵がかかって入れなかった。

このままだと
OBや先生の寝る場所がないってことなので
失礼だが南京錠を壊して入らせてもらうことになった。

だが開けてみて驚いたんだが
その部屋の天井にびっしりとお札が張ってあった。

そしてそのお札には
蜘蛛?人間みたいな絵が描いてあった。

でも当時俺は体育系なノリだったから、
なんぼのもんじゃーって感じで
お札を箒ですべてたたき落としてしまった。

だけど一枚だけ隅のほうに
頑固に張り付いて取れなかった。

仕方ないので脚立を持ってきて素手ではがすと、
天井の板が取れて
黒い蜘蛛がわっと降ってきた。

だけどそいつもまとめて掃除機で吸い取り、
屋根裏にたっぷりと防虫スプレー噴射して
また天井を貼り付けといた。

今思えばよくあんな事したなと思う。

翌朝庭に出した靴を履こうとしてみると
友達の靴はなんともなっていないが、
俺の靴だけまるで蛹のように蜘蛛の糸が巻き付いていた。

その後俺は肝試し中、
一本道のはずなのになぜか迷って
廃村に迷い込んだり、
その時の彼女が同じ肝試し中、
白い服を着た人間に追いかけられたりと
散々な目にあった。

なんとか助かったのは、
高僧だった曾爺さんのサイン入りの木札のおかげだと思う。

財布に入っていたんだが
黒焦げになっていた。

やはりさわらぬ神にたたりなしだと思う。

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