中学時代の先生から聞いた話
先生が大学時代に、
友人とW県のとある村にキャンプをしに行った。
河川敷にテントを張って日が落ちるまでの間、
テントの中で準備をしていたそうだ。
日没後、先生は友人と話をしていると、
外で何かを引きずっているような音がする。
勿論友人はテント内にいるし
周りに人影も見えない。
その「何か」は
テントの周りをずっと歩いている。
先生が外を見ると何もいない。
しかし中に戻ると足音が聞こえる。
気味が悪くなった先生たちは
一度テントから出て、
ライトで外をガンガンに照らしながら
夕食の準備を始めた。
夕食も終わり片付けをしたあと、
先生たちは眠りについた。
ぐっすりと眠っていると、
また外で何かを引きずるような音がする。
隣で寝ていた友人も音に気づき
起きていたようで、
二人ともその音を聞いていた。
またもその足音は
テントの周りを何回も何回も歩いている。
怖くなった二人は寝袋に潜り込んで
そのまま眠ってしまった。
翌朝起きると音は無くなっていた。
先生たちも起きるなり
足早にテントを片付け始めた。
片付けている途中、
川下で人だかりが出来ていて警察も来ている。
友人が聞いてくると、
どうやら老婆の水死体が揚がったらしい。
その水死体は片方の草履を履いていなかった。
ますます気味が悪くなった二人は、
最後にテントを片付けた。
すると、テントの下から草履が出てきた。
友人は真っ青になって一言
「これ・・・さっき水死体が履いてた草履や・・・」
先生は
「もしかしたら、あの足音は
草履を探し回っていたおばあちゃんやったんかもしれんな」
って言ってました。
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コメント
コメント一覧 (7)
(* ̄∇ ̄)ノ
おばあちゃん、そんなに大切な草履だったのかな。 それにしても ご友人、 よくご遺体の履物が見えたよね。 そんな現場に行ったことないけど、亡くなった方が野次馬に見えないように警察がちゃんと隠してくれるのかと思ってました☆
お婆さんの片方の草履が脱げずいたという点が受け入れ難いです。
だって、草履って簡単に脱げちゃうものでしょ?
水中から引き上げられるまで脱げずにいたとは思えません。
か、お婆さんとは別に、脱げた草履も引き上げられたとしたら、片方だけだから、履かせず、お婆さんの横に置いておくのではと思います。