うちのばあ様は
昔から墓守みたいなことをやっている。

詳しくは教えて貰えないが、
平たく言えば今で言う拝み屋のようなもんらしい。

でも普段は
ミシュランマン体系のどこにでもいるばあちゃんだ。

で、このばあちゃんは
墓のど真ん中にある築七十年近い木造の平屋に住んでる。

その家がだ。

年季の入った見た目なのは確かだが、
廃墟に見えるんだよね。

ぱっと見。

んで数年前に
とあるサイトでそのばあ様の家が紹介されてたんだ。

あろうことか「怨霊の住む廃墟」として。

いいえ、
そこに住んでるのはミシュランマンです。

まあ、それ以来ばあ様の家にひっきりなしにアホが来ては、
窓から顔を出す白装束のばあ様を怨霊と勘違いして逃げていくもんで、
悪戯好きのばあ様は非常に楽しい老後を送り、
去年の冬に98歳で大往生を遂げた。

で、私がそこに住んでるんだけど。
やっぱり墓守なんてやってたからか
はたまた私も墓守だからなのか、
白装束のミシュランマンを最近見るんだ。

ばあ様、
嘘をほんとにしちゃったわけだけど。

でもそこに私が住んでるわけで、
そのうち私もネタにされんのかなあって考えたら
私個人としてはシャレにならん。

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