私は全くの霊感ゼロ、
その手のものは何も見えないし感じません。
それでも取り敢えずは
ヤバ気なモノや場所には触らない、近づかない、と、
最低限の自衛はしているつもりです。
何らかの理由があるからタブーになるのでしょうし。
家族では母が同じく見えない人で、
更にこの人、性格が超アバウト。
趣味で生け花というかアートフラワーというか、
花のデコレートをしているのですが、
石をあしらうのがこのごろのマイブームらしい。
で、家族が散々止めろ店で買えと言って聞かせるにも関わらず、
「これ素敵でしょー」
と石を拾ってきてしまうのです。
河原の石を。
知識として知っている私と妹、
経験として知っている父は
そのたびごとにちょっと疲れることになるのですが、
この時はマジ洒落なりませんでした。
両手のひらに乗るくらいのその石を見せられた瞬間、
あ、ヤバいと思いました。
だって表面に黒い蛇の模様がのたくっているのです。
「おかーさま、これは一体なんですか」
緊張のあまり無意味に敬語です。
「川で拾ってきたの。綺麗な模様でしょ」
母、嬉しそうです。
そりゃそうでしょう。
単純に模様と見るならば綺麗だもん。
でもただでさえ河原の石はとても危険、
更に蛇の模様…何が入っているのか…。
私では鑑定のしようがないので、
「うっすらとわかる人」
である妹を呼びました。
部屋に入ったとたんに妹絶叫、
悲鳴に呼ばれて父登場。
「どうした…お前なに拾ってきた!!」
父は見えるどころか、拝み屋家系の出です。
(職業は元サラリーマン、現在はリタイア)
それも
「女なら本家が(養女に)取ってる」
と言われた程の逸材だったりします。
こういう人でこういう家系に
どうして全くの一般普通人の母が嫁いだのか
今でも議論になるところですが、
逆に言うと母のようなアバウトかつ楽天的な人でなければ
父の妻は務まらないんじゃないか…という人です。
この後は凄まじかった。
いえ、除霊などではなく父と母の議論が。
捨てる捨てないで激しく言い争う両親。
響きが非常に乱暴な方言を駆使するので、
傍で聞いているとまるっきりDQNの喧嘩です。
我が家にとってはいつものことですが。
あーあ…と眺めていたのですが、
ふと見ると妹が半泣き状態。
そんなに怖いものなのかと訊くとそうだと言う。
妹の力は、先に書いたとおり
うっすら分かる程度のものです。
「あんた、何見えてんの」
「蛇がお母さんの首に巻き付いて、
口から入ろうとしてる」
それが物凄くはっきり見えるらしい。
「入っちゃったらどうなるの?」
「わかんない。けど嫌だ怖い」
それはそうだ。
妹と目と目で通じ合い議論に参戦、
三人がかりで母から石を奪うことに成功しました。
石は父が厳重に保管し、
本家で母のお祓いとセットで丁重に処分したとのことです。
後日、父に妹が見たことを話し、
蛇が入ったらどうなるのかを訊きました。
父は一言、
「食われる」
と。
詳細は幾ら食い下がっても教えてくれませんでした。
なにが嫌って、母、
また同じことをしそうで…
石が欲しいなら店で買って下さいお母さん…
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コメント
コメント一覧 (24)
石の業者が見える人とは限らないじゃん。変なの。
(^O^)
。ナマステ~(  ̄ー ̄)ノ
アホらしいんだな。
家族は母親が喰われたら嫌なんだな。
読み手にすれば喰われてみてほしいんだな。
父親の性格なんてどうでもいいし怖くないし文下手すぎて全く頭に入ってこんわ。
河原の石は拾ったら危ないってよく聞くけど、昔の石屋は河原で拾った石を庭石として売ってたそうだよ(今はそういうこと駄目だけど)。
ちなみに父親は昔河原近くの砂場からよく砂持ち帰った(そして庭にまいてた)ことあったけど、あれも今思うと駄目(法律的に)だったんだろうな。
何が拝み屋だ笑わせるな詐欺師
それとよく寺に駆け込む馬鹿がおるが寺の坊主なんかは守銭奴で嘘吐きのハゲしかおらんで霊なんか祓えるわけないやろ
困った事があっても霊能者(笑)なんかに頼ったらアカンで貢いだらアカンで
わてが大統領なら霊媒師なんかは皆んな死刑ですわ
うちの両親も言ってた。
拾うと怒られる…
でも、実家には亡き祖父が河原か
何処かで拾ってきた石が幾つか
庭に置いてあるんだよね。
オカ板の常識で語るなよ恥ずかしい…
石垣の石は角があるから石垣にできる。地面にまくのも砕石だ。角があるから固まるのだ
砂利など丸い石じゃいくら突いても固まらない、ゆるいままで建材としては使い物にならない
これにより河原の石は役立たず=拾ってはだめというのが都市伝説になったものだ
ちなみにホームセンターの砂利は河原の石なので自分で拾うか業者が拾うかの差でしかない
理由としては、昔山間部に住んでた人たちの墓石が流れてきて、一目ではソレと分からないくらい磨耗した状態で転がってることがあるから…だったと思う。
あと、川は異界に繋がってるとか、厄を背負わせたものを川に流すという風習があったからとか、それっぽい意味づけはいくらでも出来そうだわ。
ただ、海でも川から流れてきた石が打ちあがるから結果的に石を拾うのは禁忌みたくなっちゃうねw
お魚も怖くて食えないわw
てなわけで、結論=自己責任。厄があるかないかは本人次第。
玉石垣って知らんのかい。
関係した方は色事で苦労したようです。