自分の体験した話書きます。

誰も死んでないし、
体験した私も友人も元気で生きてます。

夏に有名な心霊トンネルに行った。

私と友人(心霊スポットのある場所の地元民)とで
車でドライブしてた。

23時くらいかな。

心霊スポットに行くのが目的じゃなかったし、
目的地にいくにはそのトンネルを通る道もあるんだけど、
私の頼みで

「怖いからそのトンネルを通らない道で
目的地まで行ってくれ」

ってことになった。

で、
無事にそのトンネルを通らずに
目的地についた。

友人と少し話しながら時間を潰して、
じゃあ戻ろうかってことになって車に乗り込んだ。

街灯はあったけど、
道はかなり暗くて、
山の方だからその時間になると
車は私達の車以外いなかった。

この辺りで私達二人とも、
車の中でいやな感じはしてた。

目では見えないんだけど、
後部座席に人が乗ってる。

友人も気づいてる顔をしてるが、
これは口に出してはいけない気がする…
っていうのをお互い感じて、
二人で楽しく話をしてたんだけど、
山を降りきる直前に、
私が耐えられなくなって

「ちょっと外の空気吸わんか」

って言って車を停めた。

とにかくこの車内の嫌な空気を消したくて、
車のドアを4つ全部開けて
車の外で友人と話してた。

ドアを開けて、
車内の空気はまぁましになった。

私も友人も実は
こういう心霊体験は何度も経験があるから、
慣れてるというか、無視しなれてた。

こういうときどれだけ無視しきれるかって、
自分のそのときのメンタルや体調とかで変わってくるから、
少しでも自分が元気な状態でいないと酷い目にあう。

で、ここからが
何度も心霊体験してる中で結構珍しい体験だったんだけど
運転が再開してしばらく、
目の前にトンネルがでてきた。

もう背筋がぞわってして、
冷や汗ってものを初めて知った。

複雑な道じゃないし、
最初に通ったトンネルを通らない道を戻るだけだから
間違えるなんてあり得ないとわかりつつも、
あぁ、道間違えたんだなぁと思うことにした。

友人も

「ごめん、道間違えた。戻るわ」

って言って戻ろうとした。

Uターンしてすぐ別の角を曲がると
目の前にまたトンネルがでてきた。

私は地元の人じゃないからあんまり詳しく知らないんだが、
このトンネルは第一、第二、といくつかあって、
トンネルが周囲に密集してるってことらしいんだけど

でも不思議なことに
車についたカーナビ(壊れてはいない)には
車を示す矢印の周辺地図には
トンネルの表示はなかった。

「あぁ、やばいなこれは」

と思いながら

「なんか世にも奇妙な物語でこんな話あったなぁ。
戻っても戻っても同じとこにでるみたいな」

ってことを思い出してた。

運転席の友人の顔を見ると、
顔が青かったので、
同じように「やばい状況」ってことは感じてるらしかった。

後部座席に見えない人が乗ってるってことなんて忘れる程
衝撃的だったし怖かった。

「このトンネルを通らないと帰れない」

っていうことが二人ともわかってて

友人「どうする…」

私「いや、行くしかないだろ…」

と意を決して
トンネルを通過した。

トンネルを通ってる最中、
私は目をつぶって耳も塞いでたので
周囲の様子は全然わからなかったけど、
傘がなくて雨が身体に当たる感じあるだろ?

あんな感覚で
熱い火の粉みたいな赤い雨みたいのが
身体に当たってチリチリ熱いって感じがした。

しばらくすると
友人が私の肩を叩いて
トンネルが終わったのを教えてくれた。

そんなに長い時間じゃなかった。

早く車の通りが多い道に行きたくて、
車を飛ばして大通り沿いのコンビニに車を停めた。

コンビニに着いて、
無事に生きて帰れたことに安心したものの、
どうやらトンネルを通ってる時に
後部座席に人が乗ってそのまま乗せてきちゃったらしい。

見えないけど女の人って勘はした。

どういう風に死んた人が見えるのか聞かれたことがあるけど、
後部座席見ると、肉眼では見えないけど頭の中に、
ぼやっとした女の人が
下向いて座ってるビジョンが頭に流れ込んでくるようなそんな感じ。

トンネルを通ってた時の様子を運転してた友人に聞くと、
耳と目を塞ぎたかったが
ハンドルを握ってるのでそうもできず、
アクセル全開でトンネルを通ったそう。

iPodの曲をかけてたんだが、
ザーザーっていう砂嵐の音に変わったらしい。

あと、
私が感じた火の粉の雨みたいなのも、
友人も同じように感じたらしい。

もうとにかく忘れたかったので、
コンビニでしばらく話をして、
明け方近くに解散した。

後部座席に見えない人が乗ってる車で
家まで帰る友人が少し気になったが
そのまま見送った。

自宅に帰り風呂は入ったが、
少し気になったので部屋でお香を焚いた。

布団に入って寝ようとしたら、
窓ガラスをノックする
「コンコン」って音がする。

ここで窓開けたらやばいな、と思いつつ、
無視したが、
一定の間を開けて

「コンコン」
「コンコン」

て人がノックするような大きさの音がする。

こういうとき「怖い」と思うと余計に危ないので、

おい朝方だぞ。
こちとら遊んで帰ってきて眠いだよ、ボケが。
うるせえからどっかいけ。

と心の中で毒づいてたら
静かになったのでそのまま寝た。

次の日の朝に、
ものすごく霊感の強い母親に
体験した話をしようとしたら、

昨日心霊体験したんだけどさ、
トンネルでね…

ってとこまで言ったら、
急に顔色が変わって、

「あんた、その話人にしない方がいいと思う」

とマザーストップがかけられた。

それから私は多少調子が悪い日がが続き、
回復してから友人に連絡をとると、
やっぱり友人も体調を崩したらしく、
熱がでて物が数日食べられなかったらしい。

夢で車の後部座席の女の人がでてきたり、
数日怖い思いはしたらしい。

お祓いは受けてません。

心霊体験は時々するが、
基本無視して気づいてないふりでやり過ごして
元気に普通に生きてます。

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