大学2年の前期の英語先生が面白い人だった。

ウチの大学の先生ではなくて、
専攻も全然違うけど、
英語だけ教えに来てたらしい。(ウロ覚え)

先生の専攻はその名も妖精学。(!?)

妖精の伝承なんか(生態もか・・・?)を調べているらしく、
授業中に妖精のフェロモンが入っている瓶とやらを見せてくれた、
かなりファンキーな先生だった。

先生自身見える人らしく、
授業の行われてた教室の建物(新しめの八階建て)の
どこどこで自殺者の霊を見た~などと
授業の導入で聞かせてくれていた。

そんな先生がある日心霊写真の話をしてくれた。

「TVで取り上げられてるやつは殆どがでっちあげなんだよ~。」

と訳知り顔の先生。

「本当の心霊写真はね・・・・」

以下先生の話。

ある日写真を整理している時に、
懐かしい写真が出てきた。

学生の頃に旅行に行った時に撮った写真だ。

何人かで並んで写っている写真に何か違和感。

違和感の正体は
写真に写る一人の人物の顔だった。

若りし頃の自分と並んで写る、
明らかに今の自分と同年代に見える男。

その人物は、
当時のそこに写っていたはずの彼が、
何十年も歳を重ねた姿のように見えた。

ただならない雰囲気を感じ、
十何年かぶりに彼と連絡を取ると、
予想に反して何も変わりなさそうな当人が出た。

取り越し苦労かと思い、
しばらくその写真を放置していた。

何日かたった後、
再びその写真を見ると、
件の人物の顔にまたしても違和感があった。

写真はには変わらず
若い時分の自分と数人の仲間、
それに同年代に老けた男が写っていたが、
その彼が、前に見たときよりも老けているのだ。

見間違いかとも思ったが、
数日後、更に間違いなく老けていた。

暫くたち、
すっかり老人と化した写真の中の男。

いよいよおかしいと思った翌日なんと、
男の首から上が、『無くなっていた』。

驚き慌てて彼に再び連絡を取ると、
電話には彼の妻がでた。

彼はどうしているかと尋ねると、

「実は、先日お電話を頂いた次の日から身体を壊し、
入院をしていたんです・・・。
でも、昨日とうとう死んでしまって・・・。」

「本当の心霊写真は写真の中の人が変わっていくんだよ・・・」

とは先生談。

大分前に聞いた話だから、かなりウロ。

創作しちゃってるかも。

ただ、先生はオーラとかも見えるらしくて、
死ぬ直前の人間がわかるんだとか。

「見て欲しい人~?」って聞いて、
何人か手挙げてたけど、
マジっぽくて逆に手挙げられなかったー。

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