学生時代住んでいた
ぼろアパートの大家さんに聞いた話。

そのアパートの二階に、
頭の弱いおじさんが住んでいました。

身体はプロレスラーの様に大きかったのですが、
気が小さくて遠慮がちな大人しい人でした。

ある日、
そのおじさんは自分の部屋のトイレを壊してしまい、
階下に水が漏れて、
下の部屋に住んでいる気の強いおばさんに
すごく怒られたそうです。

それからおじさんは、
公園のトイレで用を足すようになりました。

それから何日かして、
下の部屋のおばさんがテレビを見ていると、
今度はそのおじさんの部屋から、
飛び跳ねるような大きな音が何回も何回もしたそうです。

おばさんは激怒して、
また二階のおじさんの部屋に文句を言いに行きました。

ドアを乱暴にノックして、
静かにしろと叫んでいたおばさんは、
部屋から腐ったような臭いがしているのに気がつきました。

転がる様にやって来たおばさんに話を聞いた大家さんは、
警察の人に立ち会ってもらって、
おじさんの部屋を合い鍵で開けたそうです。

中では、
そのおじさんが首を吊って死んでいました。

どろどろに腐った状態で、
身体の下に腐った肉の水溜りができていたそうです…。

あの時、
おばさんが確かに聞いた大きな音は何だったのでしょう?

ほんの数日で、
人間の身体がどろどろになるまで腐るものなのでしょうか?

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