高校2年の夏休みに
俺は友人数人とBBQをすることにした。

メンバーは俺を含め
男3人女2人の計5人。

昼に肉や魚、
それに少々の酒を買い、
夜になるまで友人宅でゲームをしたりして遊んでいた。

車も金も無かったので
市内の河原ですることになり、
6時に家を出て肉を焼き出したのは7時頃。

8時にもなると食材も尽きはじめ、
何もすることがなくなった俺らは
花火をすることにした。

その場に花火はなかったので、
俺とB男が買いに行くことになったんだが、
なにせ田舎のもんだから
どの店も閉まっててなかなか花火を買えない。

B男の家に行けば
去年の残りがあるかもしれないということになり、
B男の家まで行き、
そこから30分ほどかけて河原へ戻った。

待ちくたびれた3人に

「はやくやろう」

とせかされ、
はじめようかと思ったんだが、
うっかりライターを忘れたことに気づき、
買いに行くのも面倒なので
河原に落ちていないか全員で探すことにした。

30分ぐらい探していたら、
運良くA子が見つけたらしく、
最初の花火に火を付けた頃には10時を過ぎていた。

B男が花火を口や耳の穴に挿したりと、
アホなことをして楽しんでいたんだが、
いつもはお喋りのA子が
さっきから考え込んだような顔をしている。

不思議に思った俺は

「どうかした?体調でも悪い?」

と聞いてみた。

A子は

「ちょっと飲み過ぎちゃったみたい」

と返答をしてきたんだが、
人一倍酒に強いA子が缶ビール1本で酔うことはないし、
それに一番気になったのは
明らかに何かを隠すような表情をしていたこと。

場の雰囲気を壊すのは嫌なので
その場は

「そう?あまり無理するなよ」

と流した。

花火も半分を切ったあたりで、
思い出に写真でも撮ろうということになった。

1人ずつ順番に自分のカメラで撮ることにし、
花火片手に写真を撮った。

俺の番が周ってきたので、
自分の携帯のカメラアプリを起動させ、
シャッターを焚いて写真を2枚撮った。

そこで俺は
人生初の心霊写真を撮ることになってしまった。

どんなものかというと、
(B男)(C男)(A子)(B子)の順で並んでいたんだが、
そのB子の顔に白い手が顔を覆うように写ってた。

それを見たB子は大泣き。

俺も心霊写真はただの加工だと思っていたので
まさか撮れることになるとは思わず
何をしていいのか分からずにいた。

とりあえずその場はお開きにして、
帰ることになったんだが
B子が1人で寝るのは嫌だと言うので
俺の家に泊まることにした。

俺の家に帰ってもB子は泣き止まないし、
B男は酔っていたのでB子に

「呪われてんじゃねーの!」

とか言って更に泣かせるし、
C男と言えばそんな状況なのに飲み過ぎたとかで吐いてるしで
まともなのはA子だけだった。

実を言うと、
俺はそれまで幽霊の存在を信じていたわけではなく、
写真を撮った時に花火を持っていたので
その煙が手に見えたんだろうと思っていた。

そんな俺が本気で幽霊を怖いと感じたのは
この後の出来事なんだ。

どうせ偶然だし、

「霊能力者の知り合いに聞いたら偶然だって」

とごまかしてB子を落ち着かせようと思い、
ちょうどLINEが着た従兄弟に写真を送って見てもらうことにした。

画像フォルダからその写真を送り、
手の写っている画像と写っていない2枚目の画像を送り、
返信が来るのを待った。

従兄弟からはすぐに返信が来たんだが、

「何も見えないよバカにしてんの?」

と期待通りだった。

俺は

「だろ?
左端の子の顔に手の形をした煙が写ってるだけだよな」

と返すと、
従兄弟は奇妙なことを言い出した。

「は?ただの無地の黒い画像だろ?」

「俺には何も見えない」

(゚Д゚)ハァ?←本気でこんな顔をしていたと思う。

何を言っているのか分からなかった。

ちゃんと写真を2枚送った。

そもそも無地の黒い画像だなんて
持っているはずがない。

とにかくもう一度送ってみようと思い、
手の写っている写真を開いてみたんだがおかしいんだ。

サムネにはちゃんと表示されるのに
画像を開いてみると黒い無地の画像になる。

この辺で

「ちょっと本当にヤバイんじゃないか?」

と思い始めた。

従兄弟以外の友達にも画像を送ってみたが、
何度しても返信は「何も見えない」だった。

怖くなった俺はその画像を消そうと思ったんだが、
なぜか消せない。

消そうと思って何度も削除ボタンを押すんだが
そこでスマホがフリーズしてしまう。

困り果てていた俺を見てか、
さっきまで黙ってたA子がこんなことを言い出した。

「私、ライターを見つけた時、
見ちゃったんだよね。
川から半分だけ顔を出した人。
暗くてよくわからなかったけど、
人影がじっとこっち見てた」

「チラチラ見てたんだけど、
花火をしてる間はずっとこっち見てたよ」

「あと、聞いたことあるんだけど、
心霊写真はその写真に霊が入り込んでるんだって。
だからテレビで見たりインターネットで見たりしない方がいいんだって。
もしかしたら・・・」

それを聞いた俺はスマホを窓から投げ捨て、
その日は電気を付けたままB男とC男以外の3人で起きてた。

投げ捨てたスマホは見つからなかった、
おそらくバーちゃんが拾って捨てたんだと思う。

いやそう思いたい。

で、この話をまた違う友達にしたら
その友達もそこでBBQをしたことがあるらしく
その時の画像を見せてもらった。

本当に怖かったよ、
ニタニタしながら笑ってる子供がハッキリ写ってた。

その友達曰く、
前見た時は写ってなかったらしい。

あれ以来あの河原は
俺らじゃ有名な心霊スポットになって誰も近寄ってない。

もしかしたら心霊写真には
本当に幽霊が写っているのかもな。

インターネットにはゴロゴロ転がってるが
その一つ一つに幽霊が憑いていると思うと・・・


言い忘れてた。

俺らがBBQをした河原、
むかし殺人事件が起きたんだ。

保険金目当てで親が子供を殺した事件。

報道ヘリが飛び回ったりしてたのを覚えてる。

場所は北関東、
近くに歴史的建造物の近くにある河原です。

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