自分が保育園児だったころの話。

ある日、
外で友達とウルトラマンごっこして遊んでたんだけど
ふと、遠くから自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。

声をした方を見ると、
保育園の二階で
父親がニコニコしながら手を振ってた。

「あ、ぱぱだ」

とかなんとか、
たぶん何かを呟いたんだと思う。

その声に気づいた友達の1人が、

え?どこどこ?

って探し始めたのね。

だから

「ほら、あそこだよ」

って教えてあげた。

友達は指差した場所を見て一言。

「変だな、お前。丸太じゃんか。」

そっちこそ何言ってんだ、
変な奴と思って
もう一回二階を見てみた。

そこには保母の先生が
笑顔で手を振ってました。

未だによく分からないのは
僕たちが遊んでたのはお昼で、
なんで父親がいたのか。

友達はなぜ丸太を、
そこに見たのか。

結局保母さんが最初からいたのか。

そして
なぜあの時、

「なんだ、保母さんだよ」

とだけ言って納得し
また遊びだせたのか。

僕の不思議な体験のひとつです。

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