仕事で一時だけ赴任先のレオパレスに住んでた時の話。

ある日帰ると、
郵便受けいっぱいに白い箱が入ってた。

宛先は隣か上の住人(女)宛だった。

間違って俺の郵便受けに入れたようだ。

悪戯心がわき、
部屋に持ち帰り中を見てやろうとした。

幸いその箱は
テープで一ヵ所封をしてるだけだったので丁寧に開けた。

中を開けると、
ダッサイ時計が丁寧に包装されてた。

それと十数枚の手紙。

レポート用紙にびっちり書かれてあり、
ラブレターにしてはお粗末な仕上がり。

読んでみると、
漫画『座敷女』に出でくるような一方的な内容。

つか、意味不明、電波。恋文のようだけど、
なんか恨み事を連ねてるようで気持ち悪い。

一応、理解できた内容を要約すると、
その女性を好きになった理由から好きになったんだからなんとかしろ、
みたいな事が書いてあった。

俺はそっと手紙と時計を戻し、
宛名の住人の郵便受けに戻した。

その日はそれで終わった。

その頃、
俺は月に一日程度しか休めない会社にいたので、
あまり身の回りに気を配る事もなく、
どこの部屋の郵便受けに戻したかも忘れていた。

ただ、一度だけ出勤時に隣人(103号室)と鉢合わせになり、
女性だったので、この人かなぁ?
(俺は102号室で101号室は空室)なんて思ってた。

しばらくして、
深夜に寝てると大きい音で目が覚めた。

なんの音か定かではないが、
聞き耳をたててみると、
機械で加工したような声と女性が言い争うような声が…

しかし、眠いのでおやすみした。

そんなある日、
就寝していて夜中にふっと目を覚ますと、
窓から室内を覗き込む女性がいる。
(ちなみにカーテンは買う暇なく、
ちっこい布をぶら下げてるだけ)

あれだな、
人間あまりにもびっくりすると声もでないね。

その窓の外の女性は俺がびっくりして起きると、
逃げてった…隣に。
(レオパは庭がつながってる)

なんで隣?

はっと思い、
巡る巡る記憶を読み返すと、
最近おかしな事が多々ある。

帰宅するとノブに差し入れがあったり(会社の人だと思ってた)、
なぜかよく会う隣人。

部屋を見渡してみると、
ワイシャツだとか靴下とか無くなってるものが多数。

混乱しながら会社の人に電話
会社の人が警察に電話
色々あって隣人の両親登場(後日)
なんとか示談で、被害届けは取り下げて
面倒だからいいよ~

それで、その女性は両親の元に帰ったらしいが、
やはり両親の手に負えなくて入院したらしい。

俺にはあまり教えてもらえなかったけど、
彼女の日記がすごくて
両親は病院に連れていく決心をしたらしい。

その日記は書いてる事もすごいが、
俺から盗んだ物を切ったり、貼ったり、造型したり(^_^;)

つか、どうやって入ったの?

箱の宛名は差出人だったのね(^_^;)

で、俺は俺で体調を壊し、
その会社は辞め地元に戻り、
のんびり仕事してます。

とまあ、ここで終わりなんだけど、
今年に入ってちょくちょく彼女を見る。

一応、害は無いのでほっといてるけど(目が合うとすぐ逃げる)、
女の執着心は熊なみだね。

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