小学生の時、
親戚7人で遠出して花火を見に行った帰り道の事。

山を一つ越えて帰るんだが、
山の頂上付近に車が差し掛かった時、
辺りに民家も無いはずなのに、
着物を着た女の子がいると車内がざわめきだした。

運転していたおじいちゃんに頼んで叔母さんが車を停めてもらい、何やら話してる。
「トイレに行っている間に
お父さん、お母さん居なくなったって。」

「かわいそうに。探してあげようか。」

「…何処にいるの?その子」

と言うと

「何言ってるの。そこにいるでしょ?」

と従姉妹や叔母さんに言われたがさっぱりわからない。

やり取りを聞いていたおじいちゃんが車をいきなり発進させ、

「ちょっとあの子ほっとく気?」

と抗議する従姉妹や叔母さん。

無視して運転するおじいちゃん。

家について車を見ると無数の手形がついてる。

車体の上とか登らないとつかないような所にも。

後で聞くとおじいちゃんにも女の子は見えなかった。

叔母さん、従姉妹は面倒臭がって置いてった薄情者と
女の子が居ない存在だとは考えられないみたいで
今でも話が凄く食い違う。

ちなみに車の手形は
私とおじいちゃんにしか見えなかった。

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