これはもう約15年ぐらい前の話です。

私が二十になる前のゴールデンウィークに
実家に帰省していました。

私が寝る部屋は、
亡くなった祖父母の使用していた部屋でした。

家自体古く、
その部屋は純和風な作りで掛け軸や置物、
日本人形等置いてありました。

昔使ってた自分の自室は物置みたいになってたんで、
こちらの部屋で寝る事になりました。

なんとなく抵抗あったんですが、
夜も更けたんで仕方なく寝る事にしました。

今まで霊体験なんてなかったんで、
大丈夫だ!と、自分にいい聞かせてました。

なかなか寝つけない…

いつもはすぐ寝れるのに…
目をつぶって、
どれくらいの時間がたったかわかりませんが、
急に!体が重くなるのを感じました。

抑えつけられる様な。

金縛りだっ!

体が動かない…声も出ない…

次の瞬間、耳元でキィィーーン!
という金属音がなり響きました。

数分?で音は鳴り止み、
急に静かになりました。

俺は、怖過ぎて
必死に目を閉じていました。

スッスッと、
畳を摺り足で歩く!?音がしてきました。

何かいるっ!!と思った瞬間、

ドタっバタっドンっ!!ドタっバタっドン!!

それは寝床横のテーブルの上に
登り、降り、登り、降りの往復の動き!?
を繰り返しだしました。

しかも、もの凄い勢いで!

俺は恐怖のあまり、
うあぁぁやめてくれぇと、
心の中で叫んでました。

その動きがどれくらい続いたかはわかりません。

急に、音が止み静かになりました。

あぁ、やっと止まったかと思った瞬間、

バタバタっドンっ!

それは俺の頭すぐ横までやって来ました!

俺は恐怖の絶頂でした。

俺の耳元に何かが近づくのを感じました。

ぐうぅああぁぁっ~!!

それは、俺の耳元で
獣の様な!?声をあびせました。

俺は気絶した様です。

気付くと朝でした。

全身汗びしょりでした。

もう、あの部屋で寝る事はありません。

あれはなんだったんでしょうか…

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