小学校低学年のころ、
自分・弟・弟の友達の三人で、
自宅で遊んでいたときのこと。

かくれんぼか何かをしていて、
亡くなった祖父母が使っていた部屋をのぞいたのです。

数年前から使われていない部屋は薄暗いはずなのに、
そのときは緑色の光に照らされていました。

きらきら綺麗なその光におどろいた自分は、
弟とその友達を呼んで、部屋の中に入りました。

光の正体は、部屋の奥に浮かぶ緑色の球体でした。

サッカーボールくらいでしょうか。

緑の光を発する球体が、
部屋の奥にあるのです。

あんまり綺麗なので

「お母さんにも見せよう!!」

と、三人で台所にいる母のところへ走っていきました。

けれど母を連れて戻ると、
部屋は薄暗いいつもの部屋に戻っていました。

がっかりしている自分たちに、
母は何を見せようとしたのか聞きました。

「緑の綺麗な光があった!」

そのあとに続けて、自分は

「その中に小さい龍が居た!」

弟は

「角が2本ある、鬼みたいな何かが入ってた」

弟の友人は

「怖い顔したなにかが入ってた」

と言いました。

母と、後で話を聞いた父は、

「きっと、お前たちを守ってくれてる者なんだろう」

と言い、
その部屋を子供部屋にすることになりました。

これにより自分と弟は(二人一部屋とはいえ)
自分の部屋を手に入れたので、
あの緑色の光には感謝しています。

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