俺は喫茶店巡りが趣味なんだが、
この日は友人と休みを併せて
少し遠くにある喫茶店に行く予定だった。

余談になるが
喫茶店の名物オムライスがとても美味しそうで、
すごく楽しみにしていたんだよ。

食えなかったけど。

一緒に行く友人は小学校からの友達で、
この日は車で新潟県のM市M町にある喫茶店O(仮にOとしておく)に行った。

昼ぐらいだったかな、
喫茶店Oの開店前に到着したもんで、
近くに車停めて車内でちょっと時間つぶしてたんだよ。

で、
そろそろ開店するから車から降りたら、
10mぐらい先の路地から
茄子のようにバカ長い巨頭で、
足が異様に短い人間の男?のようなものが出てきて目が合った。

初めて見たもんで、
は??なんじゃありゃ?巨頭オか??
と思ってびっくりした。

見てると1体だけじゃなくて、
そいつの後ろからまた似たようなやつがもう1体出てきた。

友人も変な雰囲気に気付いたようで、

「あれ、やばくね?」
「何?」

って言って目を凝らしてた。

そんで俺達を見つけた茄子男が
すごい形相でこちらを睨みつけ、
2体揃ってこちらに向かって走ってきた…。

うわ!!って思って急いで車に戻ろうとしたが、
扉を開ける余裕が無いと思った。

そのまま俺も友人も恐ろしい勢いでダッシュして、
一本道の長い道路を1分ほど一心不乱で走った。

でも後ろから茄子男らの
ブゥンブゥン!!ブゥンブゥン!!
みたいな鳴き声?息の音?が聞こえて、
俺らは必死に、
とんでもない勢いで大きな交差点の近くまで全力で走った。

道路を走って渡ろうとしたら赤信号だったので、
止まる前に走りながら後ろを振り返ると、
茄子男の姿はもうなかった。

俺の話はこれでおわり。

田舎ということもあるだろうけど、
町全体が閉鎖的で異様な雰囲気だった。

茄子男達の顔をまともに見たのは3秒間ぐらいだったけど、
瞳孔が開いていて
冗談抜きで人を殺しそうな顔をしていたのを覚えてる。

新潟県に遊びに行っても、
M市M町の喫茶店の近くを通る時には気をつけてほしい。

あそこは危険すぎる。

懲りずにまたリベンジで行くかもしれないけど
(今度はピッケルとか詰んでいく)、
そんときはまた報告します。

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